Google Play Consoleでアプリを公開しようとすると、想像以上に「分からないこと」が一気に押し寄せてきます。
アカウントは個人と組織どっちが正解?
テストって本当に20人必要なの?
APIレベルが足りないと何が起きるの?
実際、アプリそのものよりも公開までの手続きでつまずく人は少なくありません。私も初めて公開したとき、テスト要件の条件を満たしておらず、本番公開ボタンが押せなかった経験があります。
Google Play Consoleは、単なる「アップロード画面」ではありません。
アプリの品質管理・ポリシー遵守・データ申告・テスト管理までを一括で扱う運営の中枢です。
ここを理解しないまま進むと、
- 審査でリジェクトされる
- 公開後に非表示になる
- 最悪の場合アカウント停止になる
というリスクもあります。
逆に、
- どの段階で何を判断するのか
- どこまでやれば「正常ライン」なのか
- どこが危険ゾーンなのか
この“線引き”を理解していれば、公開はぐっとスムーズになります。
ここからは、アカウント選択 → テスト要件 → 審査通過 → 公開後の運用までを、実践ベースで整理していきます。
迷子にならずに公開まで進めるための地図を、一緒に作っていきましょう🙂
結論:Play Console攻略は「順番」と「線引き」で決まる
Google Play Consoleでつまずく人の多くは、知識不足というより進める順番を間違えていることが原因です。
先に覚えておきたい重要ポイントは、この3つです。
- ① アカウント選択は後戻りできない
- ② テストは「人数」より「条件達成」が重要
- ③ 公開後もポリシー監視が必要
① アカウント選択は最初が最重要
個人アカウントと組織アカウントは、後から切り替えできません。
「とりあえず個人でいいや」と始めると、ビジネス展開時に再登録が必要になるケースがあります。
本名公開が問題になる可能性があるか?
将来法人化の予定があるか?
この2つが判断の分かれ目です。
② テストは“20人集める”だけでは足りない
よくある誤解が、「20人いればOK」という考え方です。
実際に必要なのは、
- 一定人数が
- 14日間連続で
- オプトイン状態を維持していること
つまり条件達成が重要です。
途中でテスターが離脱すると、日数カウントがリセットされる場合があります。ここは本当に見落としやすいポイントです。
③ 公開=ゴールではない
審査に通ると安心してしまいがちですが、実はそこからが本番です。
Google Playのポリシーは頻繁に更新されます。
ターゲットAPIレベルの引き上げも定期的に行われます。
公開後に放置すると、
- 新規ユーザーに表示されなくなる
- 警告が出る
- 最悪は掲載停止
という事態も起こります。
まとめると、
| 段階 | 重要ポイント |
|---|---|
| 開始前 | アカウント種別を慎重に選ぶ |
| 公開前 | テスト条件を正確に満たす |
| 公開後 | ポリシーとAPI更新を監視する |

この「順番」と「線引き」を理解していれば、Play Consoleは決して難しいツールではありません。
次は、そもそもPlay Consoleがどんな役割を持っているのかを整理していきましょう。
Google Play Consoleとは何を管理する場所?
Google Play Consoleは「アプリをアップロードする場所」ではありません。
正確には、アプリのライフサイクル全体を管理する場所です。
開発 → テスト → 公開 → 分析 → 改善。
この一連の流れを、すべてここで管理します。
Play Consoleの主な役割
| 機能 | 何をする場所? |
|---|---|
| リリース管理 | AABアップロード・テストトラック管理 |
| ポリシー管理 | データセーフティ・広告申告・コンテンツレーティング |
| 品質管理 | クラッシュ率・ANR監視(Android Vitals) |
| 分析 | インストール数・離脱率・ユーザー属性分析 |
つまり、公開後こそ使う頻度が増えるツールなんです。
Android Vitalsとは?
Android Vitalsは、アプリの「健康診断」です。
- クラッシュ率
- ANR(応答なし)発生率
- 起動時間
これらが一定基準を超えると、検索順位や表示機会に影響が出る可能性があります。
正常ラインの目安としては、
- クラッシュ率が極端に高くない
- ANRが頻発していない
この2点は最低限クリアしておきたいところです。
プレローンチレポートの意味
プレローンチレポートは、Google側が複数端末で自動テストを行ってくれる機能です。
ここで検出される代表例:
- 特定端末でのクラッシュ
- レイアウト崩れ
- パフォーマンス問題
テスト端末を大量に用意できない個人開発者にとって、かなり重要なチェック機能です。
初心者が誤解しやすいポイント
「審査に通れば安全」というわけではありません。
審査はあくまでその時点でのチェックです。
ポリシーが更新された場合、公開済みアプリも対象になります。
特に重要なのが、Play Console内の「ポリシーステータス」です。
ここに警告が出ているのに放置すると、
- アプリ非表示
- 更新停止
- アカウント停止
といったリスクが生じます。

Play Consoleは「アップロード画面」ではなく、アプリ運営の司令塔です。
この前提を理解しているかどうかで、公開後の安定度が大きく変わります。
次は、最初に悩む人が多い「個人アカウントと組織アカウントの違い」を整理していきましょう。
個人アカウントと組織アカウント、どちらを選ぶべき?
Play Consoleを始めるとき、最初に出てくる分岐が「個人」か「組織」かの選択です。
ここ、意外と軽く決めてしまう人が多いんですが……正直かなり重要です。
一度作成したアカウント種別は後から変更できません。
変えたい場合は、新しく登録し直す必要があります。
まず押さえておきたい違い
| 項目 | 個人アカウント | 組織アカウント |
|---|---|---|
| 表示名 | Googleアカウントの本名 | 屋号・ビジネス名 |
| 管理者 | 基本1人 | 複数ユーザー管理可 |
| DUNSナンバー | 不要 | 必須 |
| 新規テスト要件 | クローズドテスト義務あり | 条件が異なる |
判断基準の線引き
迷ったときは、次の3つで考えると整理しやすいです。
- 本名公開が問題にならないか?
- 将来ビジネス化する予定があるか?
- チームで管理する可能性があるか?
例えば、
- 趣味アプリを個人で公開 → 個人でもOK
- 副業やサービス展開予定 → 組織のほうが安全
- 法人やチーム開発 → 組織一択
あとから屋号で出したくなっても変更できないので、将来性があるなら最初から組織を選ぶほうが後悔は少ないです。
DUNSナンバーとは?
組織アカウントでは、実在する企業かどうかを確認するためにDUNSナンバーが必要になります。
- 9桁の企業識別番号
- 取得に数週間かかる場合あり
「思い立ったらすぐ公開」というスピード感は出にくいので、事前準備が大切です。
初心者がやりがちな失敗
よくあるのが、
- とりあえず個人で登録
- 後からビジネス化
- 再登録でアプリ移行に苦労
このパターンです。
アカウント選択は“設定”ではなく“戦略”です。
将来どう展開するかまで少しだけ想像して決めると、後のトラブルが減ります。

アカウントが決まったら、次は公開の最大関門「テストトラック」の仕組みを理解していきましょう。
テストトラックの違いを理解しないと公開できない
アカウントを作ったら、次に待っているのが「テスト」です。
ここでよく起きるのが、
- 内部テストとクローズドテストの違いが分からない
- 20人集めれば終わりだと思っている
- 本番公開ボタンが押せない理由が分からない
という混乱です。
Play Consoleには3つのテストトラックがあります。
役割がまったく違うので、ここを整理しましょう。
① 内部テスト:開発中のスピード確認用
内部テストは、最大100人まで配布できる最速のテスト方法です。
- 審査を待たずに配布できる
- 反映が非常に早い
- 開発初期のデバッグ向け
目的:動作確認・バグ取り
ただし、ここでテストしても本番公開の要件は満たしません。
ここが一番の落とし穴です。
② クローズドテスト:公開前の必須ステップ
新規の個人アカウントでは、このクローズドテストが重要になります。
満たすべき条件は以下です。
- 一定人数(通常20人以上)
- 14日間連続でオプトイン状態
ここで大事なのは「人数」ではなく継続参加です。
例えば、
- 20人登録した
- でも数人が途中で離脱
この場合、条件未達になる可能性があります。
正常ライン:
期間中にテスターが安定して参加している状態。
危険ライン:
途中離脱が多い/参加確認をしていない。
③ オープンテスト:公開前の広範囲テスト
オープンテストは、Playストア上で誰でも参加できる形式です。
ただし、これは本番アクセス権を取得した後に使える機能です。
つまり流れはこうなります。
- 内部テスト(開発確認)
- クローズドテスト(公開要件達成)
- 本番アクセス取得
- 必要に応じてオープンテスト
ここまでの整理
| テスト種類 | 目的 | 公開要件に関係? |
|---|---|---|
| 内部 | 開発中確認 | × |
| クローズド | 公開条件達成 | ◎ |
| オープン | 広範囲検証 | △(任意) |
本番アクセス(Production access)申請の具体的な流れ
クローズドテストの条件を満たしても、すぐに本番公開できるわけではありません。
新規アカウントでは、Production access(本番アクセス)申請を行い、Googleの承認を得る必要があります。
ここを見落とすと「条件は達成しているのに公開できない」という状態になります。
申請までの基本ステップ
- クローズドテストで必要人数・期間を達成する
- Play Console内の「本番アクセスを申請」ボタンを確認
- 申請フォームに回答する
- 審査・承認を待つ
申請フォームで聞かれる主な内容
- テスト実施の方法
- テスターから得たフィードバック
- どのように改善したか
- 今後の品質管理方針
ここは形式的な質問ではありません。
実際にテストを行ったかどうかを確認されています。
正常ラインと危険ライン
正常ライン:
- 実際のフィードバックを記載している
- 改善点を具体的に説明できる
- テストの目的が明確
危険ライン:
- 「問題はありませんでした」だけで終わらせる
- テスター実績が曖昧
- 虚偽の内容を書く
虚偽申告はアカウント評価に影響する可能性があります。
曖昧に書くよりも、正直に具体的に書く方が安全です。
承認までの期間
通常は数日程度で結果が通知されることが多いですが、状況やアプリ内容によって変動します。
医療・金融・子ども向けカテゴリの場合は、追加確認が入るケースもあります。
承認後の流れ
Production accessが承認されると、
- 本番トラックにリリース作成が可能になる
- AABをアップロードし審査へ送信できる
ここでようやく「正式な公開申請」に進めます。
クローズドテスト達成=公開完了ではありません。
本番アクセス申請を通過して初めて、Production公開が可能になるという流れを押さえておきましょう。

テストトラックを正しく理解していないと、
「公開できないのに理由が分からない」という状態になります。
次は、実際に審査で落ちる原因と、その“正常ライン”を具体的に見ていきましょう。
審査で落ちる原因と“正常ライン”の判断基準
テスト要件をクリアしても、ここで油断するとリジェクト(却下)されます。
審査は「完璧さ」を求められているわけではありません。
求められているのは、ポリシーに正しく従っていることとユーザーに危険がないことです。
つまり、落ちる原因はだいたいパターン化しています。
① ポリシー違反・虚偽申告
もっとも多いのが、申告と実装の不一致です。
- 広告SDKを使っているのに「広告なし」と申告
- 位置情報を使うのに理由が不明確
- データセーフティで収集項目を正しく申告していない
正常ライン:
実装している機能・SDK・データ収集内容が、すべて申告と一致している状態。
危険ライン:
「たぶん大丈夫だろう」でチェックを付けること。
特に広告ID(Advertising ID)の使用有無は見落とされやすいです。
② プライバシーポリシーの不備
意外と多いのがここです。
認められない例:
- PDFファイル
- ログインが必要なページ
- 地域制限があるURL
必要なのは、
- 誰でもアクセス可能
- 常時表示可能
- 静的ページであること
形式が間違っているだけで却下されることもあります。
データセーフティで迷ったときの実務判断基準
データセーフティ申告は、現在もっともリジェクトが多い項目のひとつです。
ここで重要なのは、「自分が保存しているかどうか」ではなく「アプリが収集しているかどうか」です。
① SDKが収集するデータも申告対象
よくある誤解がこれです。
- 「自分のサーバーには保存していない」
- 「SDK側がやっているだけ」
これは通用しません。
たとえば、
- AdMob(広告)
- Firebase Analytics
- Crashlytics
- Google Analytics for Firebase
これらはユーザーデータを収集する可能性があります。
SDKが取得している情報は、基本的に申告対象です。
② 「収集」と「共有」の違いを理解する
| 項目 | 意味 |
|---|---|
| 収集(Collect) | アプリがユーザーデータを取得する |
| 共有(Share) | 第三者にデータを渡す |
広告SDKを使っている場合、
Googleの定義では「共有」に該当することがあります。
ここを誤って「共有なし」にすると、虚偽申告とみなされる可能性があります。
③ 暗号化しているかどうかの判断
申告項目には「送信時に暗号化されているか?」という質問があります。
通常、HTTPS通信を利用している場合は暗号化されています。
正常ライン:
API通信がHTTPSで行われている。
危険ライン:
HTTP通信を使用している/暗号化状況を確認していない。
④ 位置情報・広告IDは特に慎重に
次のデータは審査で特にチェックされやすいです。
- 正確な位置情報
- バックグラウンド位置情報
- 広告ID
- 連絡先情報
これらを使用している場合は、
- なぜ必要か明確に説明できるか?
- プライバシーポリシーと一致しているか?
を確認してください。
⑤ 実務での安全チェック手順
- 使用しているSDK一覧を洗い出す
- 各SDKの公式ドキュメントで収集データを確認
- データセーフティフォームと照合する
- プライバシーポリシーと内容を一致させる
この4ステップを踏めば、虚偽申告のリスクは大きく下がります。
データセーフティは「難しい」項目ではありません。
曖昧にせず、事実ベースで丁寧に申告することが最大の対策です。
③ 技術的品質不足(クラッシュ・ANR)
審査はポリシーだけでなく、基本的な品質も見られます。
- 起動直後にクラッシュ
- 操作不能状態が頻発
- 極端に重い
Android Vitalsでクラッシュ率が高い状態は危険信号です。
正常ラインの目安:
一般的な利用で重大な不具合が再現しないこと。
端末依存クラッシュはプレローンチレポートで事前に確認しておきましょう。
④ 審査が長引きやすいジャンル
内容によっては追加確認が入ります。
- 医療アプリ
- 金融関連アプリ
- 13歳未満向け(Familiesポリシー対象)
これらは法的要件や追加宣言フォームが必要な場合があります。
通常より時間がかかることを前提にスケジュールを組みましょう。
リジェクト=終わりではない
却下された場合は、
- 通知メールを確認
- 具体的な違反箇所を読む
- 修正して再提出
誤認の場合はアピール(再審査依頼)も可能です。
焦らず、指摘内容を1つずつ潰すことが最短ルートです。
審査対策の基本は、
- 申告と実装を一致させる
- ユーザー視点で危険がないか確認する
- 品質を最低ライン以上に保つ
この3点です。

次は、公開に必須となる「AABとAPKの違い」を整理していきましょう。
APKとAABの違いを理解していないと公開できない
以前はAPKファイルをアップロードすれば公開できましたが、現在の新規アプリ公開ではAAB(Android App Bundle)形式が必須になっています。
ここを曖昧にしたまま進めると、ビルド段階で止まります。
APKとAABは何が違う?
| 項目 | APK | AAB |
|---|---|---|
| 配布形式 | 完成済みパッケージ | 分割前の設計データ |
| 容量最適化 | なし | 端末ごとに最適化配信 |
| 現在の公開要件 | 新規不可 | 必須 |
AABは「完成品」ではなく、Google側が最適化してAPKを生成するための元データというイメージです。
なぜAABが必須になったのか?
理由はシンプルです。
- アプリサイズの最適化
- 不要リソースの削減
- 端末ごとの効率的配信(Dynamic Delivery)
ユーザーは自分の端末に必要な部分だけをダウンロードします。
その結果、
- インストール容量が小さくなる
- 通信量が減る
- インストール率が上がりやすい
というメリットがあります。
署名の誤解:アップロードキーと署名キー
ここも初心者が混乱しやすいポイントです。
現在はPlay App Signingを利用するのが一般的です。
- アップロードキー → 開発者が持つ
- アプリ署名キー → Googleが管理
「鍵が2つある」という構造を理解していないと、更新時にエラーが出ます。
正常ライン:
最初にPlay App Signingを有効化し、アップロードキーを安全に保管している状態。
危険ライン:
キーを紛失している/バックアップがない。
アップロードキーを失うと、更新が非常に面倒になります。
よくある勘違い
- 「APKでテストできたからそのまま出せる」 → 本番はAAB必須
- 「署名は1つだけ」 → 実際は2段階構造
AABは面倒に見えますが、今のPlay公開では標準仕様です。

次は、APIレベルの引き上げルールについて整理していきましょう。
ターゲットAPIレベルの“引き上げルール”を理解する
アプリが審査に通らない、あるいは新規ユーザーに表示されない原因のひとつがターゲットAPIレベル不足です。
Androidは毎年バージョンアップされます。それに合わせてGoogleは、targetSdkVersionの引き上げを段階的に義務化しています。
targetSdkVersionとminSdkVersionの違い
| 項目 | 意味 |
|---|---|
| minSdkVersion | このバージョン未満ではインストール不可 |
| targetSdkVersion | このAndroid仕様に合わせて最適化しています、という宣言 |
混同しやすいですが、公開審査で重要なのはtargetSdkVersionです。
API未対応だと何が起きる?
最新要件を満たしていない場合、次のような影響が出る可能性があります。
- 新規アプリとして公開できない
- 既存アプリが新規ユーザーに表示されなくなる
- アップデートが拒否される
削除されるわけではありませんが、実質的に“見えなくなる”状態になることがあります。
正常ラインと危険ライン
正常ライン:
現在Googleが指定している最新要件以上のtargetSdkVersionでビルドしている。
危険ライン:
「去年は大丈夫だったから」と放置している状態。
AndroidのAPI要件は毎年見直されるため、公開後も定期的なアップデートが必要です。
実務で意識したいポイント
- Android Studioの警告を無視しない
- リリース前に最新ポリシーを確認する
- targetSdkを上げたときの動作変更をテストする
targetSdkを引き上げると、バックグラウンド動作や権限仕様が変わることがあります。
ビルドが通る=安全、ではありません。
APIレベルは「公開条件」であり、「将来の安定性」に直結する要素です。

次は、無料アプリと有料アプリで何が違うのかを整理していきましょう。
無料アプリと有料アプリで何が違う?
アプリ作成時に選ぶ「無料」か「有料」か。
ここもあとから変更できない重要ポイントのひとつです。
無料 → 有料へは変更不可です。
有料 → 無料への変更は可能ですが、逆はできません。
無料アプリの特徴
- 初期設定がシンプル
- 決済口座の登録不要(課金なしの場合)
- インストール障壁が低い
ただし、収益化する場合は
- 広告表示
- アプリ内課金(IAP)
のいずれかを利用するケースが一般的です。
広告を入れる場合は、広告SDKの申告を忘れないことが審査上の重要ポイントです。
有料アプリの特徴
有料アプリを選ぶ場合、追加で必要になるものがあります。
- Google Playの決済口座設定
- 税務情報の登録(国ごとの税ルール対応)
ここを設定しないと公開できません。
また、有料アプリは「購入前に試せない」ため、
説明文・スクリーンショット・レビューがより重要になります。
判断基準の線引き
無料が向いているケース:
- ユーザー母数を増やしたい
- 広告や課金モデルを採用する
- まずは実績を作りたい
有料が向いているケース:
- 明確な価値提供ができるツール系アプリ
- 広告を入れたくない
- ターゲットが限定的
よくある勘違い
- 「とりあえず無料で出して後で有料にする」 → 不可
- 「有料なら審査が甘い」 → 無関係
価格設定は収益戦略の一部です。
公開ボタンを押す前に、長期的なモデルを考えて決めましょう。

次は、公開後の運用で差がつくポイントを整理していきます。
公開後の運用で差がつく3つの管理ポイント
アプリが無事に公開されたあと、本当の意味での「運営」が始まります。
ここで差がつくのは、機能追加のスピードではなく、問題を早く見つけて早く直せるかどうかです。
① Android Vitalsを放置しない
Android Vitalsは、アプリの健康状態を数値で確認できる場所です。
- クラッシュ率
- ANR(応答なし)発生率
- 過度なバッテリー消費
正常ラインの目安:
- クラッシュが再現性なく単発で発生している程度
- ユーザーから苦情が出ていない
危険ライン:
- 同一端末・同一操作でクラッシュが再現する
- ANRが継続的に発生している
数値が急上昇したら、更新直後の変更点を疑うのが基本です。
② ポリシーステータスを定期確認する
Play Console内の「ポリシーステータス」は、違反や警告の通知センターです。
ここに表示される内容は主に:
- ポリシー更新への対応要請
- データセーフティの再申告
- 権限使用に関する確認
放置すると、
- アップデート停止
- 表示制限
- 最悪アプリ削除
という流れになる可能性があります。
月1回の確認を習慣にすると安全です。
③ レビュー返信で信頼を積み上げる
レビューは評価点だけではありません。
返信の姿勢も見られています。
例えば、
- クラッシュ報告に丁寧に返信
- 修正予定を明示
- 改善後にフォローコメント
こうした対応は、他のユーザーの安心材料になります。
無反応より、誠実な対応のほうが長期的にはプラスです。
公開後にやってはいけないこと
- 「公開できたから放置」
- ポリシー変更の無視
- targetSdk更新の先延ばし
Play Consoleは“出して終わり”ではなく、“運営し続ける”場所です。

次は、初心者が特に混同しやすいポイントをまとめて整理します。
初心者が混同しやすい5つのポイント
Play Console周りは、似た言葉や仕組みが多くて混乱しやすいです。
ここでは、特につまずきやすいポイントを整理しておきます。
① APKとAABは同じではない
APKは「完成品」、AABは「設計データ」です。
- APK → そのまま配布可能
- AAB → Googleが最適化してAPKを生成
現在の新規公開ではAABが必須です。
テスト用APKが動いたからといって、本番もAPKで出せるわけではありません。
② 審査通過=安全保証ではない
審査は「その時点で問題が見つからなかった」だけです。
ポリシーは更新されますし、ユーザーの使い方次第で問題が発生することもあります。
関連概念:
- ポリシーステータス
- Android Vitals
公開後の監視が重要です。
③ targetSdkVersionとminSdkVersionの違い
よくある勘違いが、minSdkを上げれば最新対応だと思ってしまうこと。
- minSdk → 最低対応バージョン
- targetSdk → 最新仕様への対応宣言
審査要件に影響するのは主にtargetSdkです。
④ テスト人数だけ満たせばいいわけではない
クローズドテストは人数よりも「継続参加」が重要です。
途中でテスターが離脱すると、条件未達になる場合があります。
関連概念:
- オプトイン状態
- テストトラック管理
⑤ データセーフティとプライバシーポリシーは別物
似ていますが役割が違います。
- データセーフティ → Play Console内での申告フォーム
- プライバシーポリシー → 外部URLで公開する説明ページ
どちらか一方だけでは不十分です。

混乱しやすい部分を最初に整理しておくだけで、審査トラブルは大きく減ります。
アカウント停止につながる危険ライン
「審査に落ちる」と「アカウント停止」は別物です。
通常のリジェクトは、修正して再提出すれば問題ありません。
ですが、一定ラインを超えるとアプリ単位ではなく“アカウント全体”に影響が出ます。
危険ライン①:虚偽申告
- 広告SDKを使っているのに「広告なし」と申告
- データ収集をしているのに未申告
- 年齢対象を実態より高く設定する
単なる記入ミスなら修正で済みますが、
意図的な虚偽と判断されると重大違反扱いになる可能性があります。
危険ライン②:同一違反の繰り返し
同じポリシー違反を何度も繰り返すと、
「改善意思なし」と判断されやすくなります。
特に注意が必要なのは:
- 制限付き権限の誤使用(位置情報・通話ログなど)
- 不適切コンテンツの再提出
一度の違反よりも、繰り返しが危険です。
危険ライン③:制限付き権限の不適切利用
バックグラウンド位置情報やSMS、通話履歴などの権限は特に厳しく監視されています。
必要性の説明が不十分な場合、更新停止や削除につながる可能性があります。
正常ライン:
ユーザーに明確な機能説明があり、代替手段がない場合のみ使用。
危険ライン:
「とりあえず付けておく」「将来使うかも」で申請。
危険ライン④:関連アカウントの影響
Googleはアカウント間の関連性もチェックしています。
過去に重大違反で停止されたアカウントと関連があると判断されると、
新規アカウントも影響を受ける可能性があります。
そのため、
- 他人名義での再登録
- 停止回避目的の新規アカウント作成
といった行為は非常に危険です。
覚えておきたいこと
アカウント停止は、いきなり起こるケースは稀です。
多くの場合は、
- 警告
- アプリ削除
- ポリシー通知
と段階があります。
つまり、警告を無視しないことが最大の防御策です。

誠実に申告し、問題があれば修正する。
この基本を守る限り、過度に恐れる必要はありません。
まとめ:公開成功のカギは「正確さ」と「継続管理」
Google Play Consoleでアプリを公開する流れは、一見すると複雑に見えます。
ですが、実際に重要なのは次の3つです。
- ① 最初の選択を間違えない(アカウント種別・価格設定)
- ② 申告と実装を一致させる(ポリシー・データ・広告)
- ③ 公開後も定期的に監視する(Vitals・API・ポリシー)
審査に落ちる人と、スムーズに通る人の違いは「特別なテクニック」ではありません。
基本を正確に守っているかどうかです。
特に意識しておきたいのは、
- targetSdkVersionの更新を放置しない
- ポリシーステータスを定期確認する
- テスト要件を“条件”まで満たす
この3点です。
私自身、最初は「アップロードできれば公開される」と思っていました。
でも実際は、公開はスタート地点でした。
Play Consoleはアップロード画面ではなく、アプリ運営のコントロールセンターです。
順番を守り、線引きを理解し、更新を怠らなければ、安定した運営は十分可能です。
参考文献
- Google Play Console|アプリ公開の概要(公式)
- Google Play デベロッパーポリシーセンター(公式ヘルプ)
- アプリの審査と公開プロセス(公式ヘルプ)
- Android App Bundle のアップロード方法(Android Developers 公式)
よくある質問(FAQ)
- Qクローズドテストの20人は友達でもいい?
- A
はい、可能です。ただし重要なのは「人数」ではなく「14日間連続で参加状態を維持していること」です。途中で離脱すると条件未達になる場合があります。
- QAPIレベル未対応だと即削除される?
- A
即削除ではありませんが、新規ユーザーに表示されなくなるなどの制限がかかる可能性があります。更新要件は毎年変わるため、定期確認が必要です。
- Q審査に落ちたらアカウント停止になる?
- A
通常は修正して再提出すれば問題ありません。ただし重大なポリシー違反や虚偽申告を繰り返すと、アカウントに影響する場合があります。







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