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プッシュ通知は危険?詐欺の手口と安全な許可・オフ設定を徹底解説

セキュリティ対策

スマホやパソコンを使っていたら、急に「ウイルスが検出されました」「おめでとうございます、当選しました」なんて通知が出てきてびっくりしたことはありませんか?

その通知、実は感染したわけではなく、詐欺サイトからのプッシュ通知かもしれません。

この記事では、危険な通知の見分け方から、Chrome・Edge・スマホでの解除方法、うっかり許可してしまったときの対処法まで、順番に確認していきます。

その通知は詐欺?危険な通知の3つの特徴

まず結論からお伝えすると、見覚えのない通知が届いたときは、詐欺サイトが送ってきている可能性が高いです。感染したから届いているわけではなく、以前どこかで「通知を許可」してしまったことが原因であるケースがほとんどです。

とはいえ、すべての通知が怪しいわけではありません。ニュースアプリの速報やSNSの新着メッセージのように、普段から便利に使っている通知もありますよね。まずは、今届いている通知が危険なものかどうか、次のポイントで確認してみてください。

危険な通知のチェックリスト

✅ 通知元のURLに security warning alert といった単語が含まれている
✅ 「ロボットではないことを確認」「動画を見るには許可が必要」など、よくわからない理由で許可を求められた
✅ 同じ内容の通知が何度も表示される、または大きな音が鳴って驚かされる
✅ 「ウイルス検出」「当選しました」など、不安をあおる・得をあおる内容になっている

このうち1つでも当てはまるなら、詐欺目的の通知だと考えて対応したほうが安心です。特に「ロボットではないことの確認」を装うパターンは、実際にはただ通知の許可ボタンを押させるための偽の画面であることが多く、うっかり反応してしまう人が少なくありません。

注意:通知の中に表示された「今すぐダウンロード」「サポートに連絡」といったボタンは、絶対に押さないようにしてください。偽のインストーラーや偽のサポート窓口につながる可能性があります。

似たような手口として、偽物のウイルス警告画面をブラウザいっぱいに表示させ、電話をかけさせようとするタイプの詐欺もあります。こちらは通知ではなく画面そのものが乗っ取られたように見えるため、少し性質が異なります。詳しい手口や対処法は、こちらの記事でまとめています。

すでに危険な通知が来てしまっている場合は、あとの見出しで紹介する解除方法にそのまま進んでいただいて大丈夫です。まだ通知は来ていないけれど「許可していいか迷っている」という方は、次の見出しで判断のポイントを確認してみてください。

怪しい警告画面が消えなくて困っている方は、こちらの記事も参考にしてみてください。




なぜ知らないサイトから通知が届くのか

「アプリを入れた覚えもないのに、どうして知らないサイトから通知が届くの?」と不思議に思いますよね。実はこれ、ウイルスに感染したからではなく、過去にどこかのサイトで「通知を許可する」ボタンを押してしまったことが原因であるケースがほとんどです。

ブラウザの通知機能は、もともとニュースサイトやショッピングサイトが「新着情報をお届けします」と伝えるための便利な仕組みです。ただしこの仕組みは、ユーザーが一度「許可」を押すと、そのサイトからいつでも自由にメッセージを送れるようになってしまいます。ブラウザの通知機能が悪用され、偽の通知によって不審サイトに誘導される手口が確認されています。

各サイトからブラウザ通知を送るには、必ずユーザー側の許可が必要です。逆に言えば、許可した記憶がなければ通知は届きません。 出典:IPA(独立行政法人情報処理推進機構)

通知が来る=ウイルス感染ではない

ここで誤解しやすいのが、「通知が来る=デバイスがウイルスに感染している」と思い込んでしまうことです。実際には、通知はスマホやアプリの中に何かが入り込んでいるわけではなく、ブラウザに対して外部から許可の範囲内でメッセージを送っているだけの状態です。

また、LINEやSNSアプリから届く通知と、Webサイトから届くブラウザ通知は、見た目は似ていても仕組みが異なります。アプリの通知はアプリ自体に許可を与えるものですが、ブラウザ通知はサイト1つひとつに対して個別に許可・不許可を設定する仕組みです。そのため、「1つの怪しいサイトを許可してしまった」からといって、他のアプリやサイトにまで影響が広がるわけではありません。

ワンポイント:不安な場合はセキュリティソフトで様子を見ることもできますが、通知の許可自体はソフトでは防げません。誘導先で怪しいファイルを実行しようとしたときに検知される、という位置づけで考えておくと安心です。

つまり、慌てて端末を初期化したり、高額な修理サービスに相談したりする必要はありません。

次は、そもそも通知を許可していいかどうかの判断基準を確認していきます。




通知の許可を求められたときの判断基準

サイトを見ていると、突然「通知を送信してもよいですか?」というポップアップが出てくることがありますよね。ここで反射的に「許可」を押してしまうと、あとで見覚えのない通知に悩まされる原因になります。まずは、押す前に一呼吸置いて確認してみてください。

許可する前に確認したいポイント

✅ 普段からよく使っているニュースサイトや通販サイトなど、名前を知っているサービスか
✅ 「認証」「動画を見るため」「先に進むため」など、通知と関係のない理由で許可を求めていないか
✅ サイトに訪れた直後、内容を読む前にいきなりポップアップが出ていないか

基本的な考え方はシンプルで、名前や内容をよく知らないサイトからの通知は許可しないことです。よく利用するショッピングサイトやニュースサイトなど、「このサイトなら安心して情報を受け取りたい」と思えるものだけ、例外的に許可すれば十分です。

特に注意したいのが、「認証のため」「動画を再生するため」といった、本来通知とは関係のない理由で許可を求めてくるパターンです。これは前の見出しで触れた、CAPTCHA認証を装って許可ボタンを押させる手口と同じ仕組みで、内容をよく確認せずにタップしてしまう人が多く見られます。

注意:QRコードを読み取った先のサイトでいきなり通知の許可を求められた場合も、内容をよく確認せずに許可しないようにしてください。読み取り自体は安全でも、誘導先のサイトが詐欺目的であるケースがあります。

QRコードの読み取りに関する詐欺の手口は、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

なお、そもそも通知を求めるポップアップ自体が煩わしいという方には、許可を求める画面を表示させないようにする設定もあります。

この設定方法は、次で実際の手順とあわせて紹介します。




【Chrome】許可した通知を解除・ブロックする方法

すでに許可してしまった通知は、Chromeの設定からいつでも解除できます。難しい操作は不要なので、順番に進めていけば数分で終わります。

  1. Chrome右上の(メニュー)をクリックする
  2. 「設定」を選び、「プライバシーとセキュリティ」をクリックする
  3. 「サイトの設定」を選び、「通知」をクリックする
  4. 「許可」の一覧に表示されているサイトを確認する
  5. 身に覚えのないサイトの右側にあるをクリックし、「ブロック」または「削除」を選ぶ

これで、そのサイトからの通知は届かなくなります。一覧に表示されているサイトが多くて探しにくい場合は、画面上部の検索欄にURLの一部を入力すると絞り込めます。

ワンポイント:今後、通知を求めるポップアップ自体を表示させたくない場合は、同じ「通知」の設定画面にある「サイトに通知の送信を許可しない」を選んでおくと、新たに許可を求められること自体がなくなります。すでに許可しているサイトからの通知には影響しません。

普段からよく使うサイトの通知だけは残しておきたい、という場合は、そのサイトだけ一覧に個別で許可を残しておけば問題ありません。すべてを一律で止めるか、必要なものだけ選んで残すかは、普段の使い方に合わせて選んでみてください。

次は、Edgeを使っている場合の解除方法を紹介します。




【Edge】許可した通知を解除・ブロックする方法

Microsoft Edgeを使っている場合も、考え方はChromeとほとんど同じです。設定画面に入る場所の名前が少し違うだけなので、順番に確認していきましょう。

  1. Edge右上の(メニュー)をクリックし、「設定」を開く
  2. 「Cookieとサイトのアクセス許可」を選び、「通知」をクリックする
  3. 「許可」の一覧に表示されているサイトを確認する
  4. 身に覚えのないサイトの右側にあるをクリックし、「ブロック」または「削除」を選ぶ

これでそのサイトからの通知は止まります。手順自体はシンプルですが、Edgeはバージョンによってメニューの表記が多少異なることがあります。「Cookieとサイトのアクセス許可」という項目が見当たらない場合は、設定画面上部の検索欄に「通知」と入力してみると、該当する項目にたどり着きやすくなります。

ワンポイント:通知の許可を求めるポップアップ自体を減らしたい場合は、同じ画面にある「送信前に確認する」といった項目のオン・オフを切り替えることで調整できます。この設定もバージョンによって文言が異なる場合があるため、画面に表示されている説明を確認しながら操作してみてください。

ChromeでもEdgeでも、基本的な考え方は「知らないサイトは一覧から削除する」「今後は必要なサイトだけ個別に許可する」という点で共通しています。

パソコンでの解除が終わったら、次はスマホ側の設定も確認しておくと安心です。




【スマホ】Android・iPhoneで通知を止める方法

パソコンだけでなく、スマホ側にも見覚えのない通知が届いている場合は、こちらも合わせて確認しておくと安心です。AndroidとiPhoneでは仕組みが少し異なるので、それぞれ分けて説明します。

Androidの場合は、Chromeアプリから設定できます。

  1. Chromeアプリを開き、右上のをタップする
  2. 「設定」をタップし、「サイトの設定」を選ぶ
  3. 「通知」をタップする
  4. 「許可」の一覧から、身に覚えのないサイトをタップして「オフ」にする

基本的な流れはパソコン版のChromeと同じなので、一度覚えてしまえば迷わず操作できます。

iPhone(Safari)の場合の注意点

iPhoneのSafariについては、少し事情が異なります。以前は通知の許可を求めるポップアップ自体が表示される仕組みではありませんでしたが、iOS16.4以降では条件付きでWebサイトからの通知を受け取れるようになりました。

ワンポイント:iPhoneのSafariで通知を受け取るには、サイトを「ホーム画面に追加」する操作が必要です。パソコンやAndroidのように、サイトを訪れただけで自動的に許可を求められることはないため、通常のブラウジングの範囲では比較的リスクが低いといえます。

もし心当たりのないサイトをホーム画面に追加してしまい、通知が気になる場合は、次の手順で確認できます。

  1. 「設定」アプリを開き、「通知」をタップする
  2. 一覧から身に覚えのないアプリ(サイト)を探してタップする
  3. 「通知を許可」をオフにする

ここまででパソコン・スマホ双方の解除方法を確認できました。次は、もし詐欺サイトの通知をタップしてしまった場合、どう対処すればよいかを見ていきます。




誤って通知をタップ・許可してしまったときの対処法

「もう通知をタップしてしまった…」という場合でも、慌てる必要はありません。落ち着いて、次の順番で確認していきましょう。

  1. 表示されたサイトで、個人情報やクレジットカード情報を入力していないか思い出す
  2. 何かアプリのインストールを促されて、実際にインストールしてしまっていないか確認する
  3. インストールしてしまった場合は、そのアプリをアンインストールする
  4. 前の見出しの手順で、該当サイトの通知を解除・ブロックする

ポイントは、タップしただけの段階なら大きな被害にはつながりにくいということです。危険が生じるのは、その先で個人情報を入力したり、提示されたアプリやファイルを実際にインストールしたりした場合です。まずはどこまで進んでしまったのかを、順番に思い出しながら確認してみてください。

もしクレジットカード情報やログインID・パスワードを入力してしまった場合は、通知の解除だけでは対応が済みません。カード会社への連絡や、該当するサービスのパスワード変更もあわせて行っておくと安心です。特に、二段階認証を突破しようとする巧妙な手口も報告されているため、心当たりがある場合はこちらの記事も確認しておくと参考になります。

注意:不審なファイルをダウンロード・実行してしまった場合は、ネットワークから切り離した上で、セキュリティソフトによるスキャンを行ってから判断することをおすすめします。自己判断で操作を続けると、被害が広がる可能性があります。

なお、通知の許可自体はセキュリティソフトでは防げませんが、その先で怪しいファイルを開こうとした際に検知してもらえる場合があります。普段からパソコンやスマホの保護に不安がある方は、こうしたソフトを導入しておくと、いざというときの安心材料になります。

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ここまでの対応をしておけば、通知をタップしてしまったこと自体を過度に心配する必要はありません。

次は、これまでの説明で触れきれなかった、混同しやすいポイントをまとめて確認しておきます。




よくある誤解・注意点

ここまでの内容とあわせて、通知まわりで混同しやすいポイントを2つ整理しておきます。

1つ目は、「通知」と「広告」を同じものだと思ってしまうケースです。ブラウザの通知は、一度許可したサイトからデスクトップやスマホの画面に直接届くメッセージです。一方で、Webページを開いたときに表示される広告(バナーやポップアップ広告)は、通知の許可とは関係なく、そのページを開いている間だけ表示される別の仕組みになります。

そのため、「通知の設定を全部オフにしたのに、まだ広告が出てくる」という場合は、通知ではなく広告側の対策が必要になっている可能性があります。スマホで表示される詐欺広告の消し方については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

2つ目は、「セキュリティソフトを入れていれば通知の悪用も完全に防げる」という思い込みです。これまでの見出しでも触れたとおり、通知の許可自体はユーザー自身の操作によるものなので、ソフトが自動的にブロックしてくれるわけではありません。セキュリティソフトが力を発揮するのは、誘導先で怪しいファイルを開こうとしたときなど、もう一歩先の場面になります。

この2点を押さえておくと、「通知」「広告」「セキュリティソフトの役割」がそれぞれ何を守ってくれる仕組みなのかが整理しやすくなります。




よくある質問

Q
通知の許可を全部拒否してしまっても困らない?
A
基本的には問題ありません。普段からよく使っているニュースサイトや通販サイトなど、通知を受け取りたいサービスだけを個別に許可すれば十分です。まずは一律で拒否する設定にしておき、必要になったサイトだけあとから許可する、という使い方でも困ることはほとんどありません。
Q
職場のパソコンに届いた不審な通知は、情報漏洩やトラブルにつながる?
A
通知が届いたこと自体が直接情報を漏らすわけではありません。ただし、通知をきっかけに怪しいサイトへアクセスした履歴が残ってしまう可能性はゼロではないため、身に覚えのない通知は開かずに削除し、記事内で紹介した手順で早めにブロックしておくと安心です。
Q
一度許可してしまった通知は、あとから一覧で確認できる?
A
はい、確認できます。ChromeやEdgeの設定画面にある「通知」の項目から、これまで許可したサイトが一覧で表示されます。記憶になくても、この一覧を見返せば身に覚えのないサイトを見つけて解除できます。

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