1. はじめに
ここ数年、キャッシュレス決済の便利さは私たちの生活にすっかり浸透しました。中でもPayPayは利用者数が多く、日常の買い物や公共料金の支払いにも広く使われています。しかし、その普及とともに、悪質な詐欺グループも新たな手口を次々と編み出しています。
最近確認されたのは、PayPay残高だけでなく、紐づけられた銀行口座からも直接お金を引き出されるという、これまでにない危険な詐欺です。しかも、被害者の中には、PayPay残高が1万円しかなかったにもかかわらず、最終的に73万円もの預金を失ったケースもあります。
この詐欺は、従来のパスワード窃取や単純なフィッシングとは異なり、実在する外部サービスとの「QRコード連携」を悪用してお金を引き出す極めて巧妙な仕組みです。気づいたときには銀行口座がほぼ空になっている可能性もあり、まさに「史上最悪」と言えるレベル。
この記事では、
- 詐欺の流れと狙われるポイント
- 被害が拡大する理由
- 今日からできる具体的な防止策
を、わかりやすく解説していきます。読んだその日から実践できる内容なので、ぜひ最後まで目を通して、自分の口座と大切なお金を守るための行動を始めてください。
2. 新手口の特徴と流れ
今回のPayPay詐欺は、ただの「アカウント乗っ取り」や「パスワード流出」ではありません。最大の特徴は、実在する外部サービスとの連携機能を悪用する点にあります。犯人は、あくまで利用者自身がQRコードをスキャンするよう仕向けるため、利用者の操作で正式な手続きが行われた形になるのです。
流れは以下の通りです。
- フィッシングメールで誘導
- 「未払いの請求があります」「請求明細を確認してください」といった不安を煽る文面のメールが届きます。
- メール内のリンクをクリックすると、PayPayのログイン画面そっくりの偽サイトが表示されます。
- 偽ログイン画面で情報入力
- IDやパスワード、SMS認証コードを入力すると、その情報が犯人に渡ります。
- ここまでは従来のフィッシングと似ていますが、次のステップが危険度を一気に上げます。
- QRコードスキャンによる外部サービス連携
- ログイン後、さらに別のQRコードのスキャンを要求されます。
- これは、競輪やボートレースなどの実在するオンライン決済サービスとのPayPay連携用コードです。
- PayPayアカウントが犯人の外部サービスアカウントと連携
- 一度連携すると、犯人側のアカウントからPayPay残高や銀行口座にアクセスできる状態になります。
- 銀行口座からの不正出金が始まる
- オートチャージがオフでも、外部サービス経由で銀行から直接チャージが可能。
- 10万円単位で何度も引き出され、残高がゼロになるまで繰り返されます。

この仕組みは一見すると正規の操作に見えるため、検知や補償の難易度が高く、発見が遅れれば遅れるほど被害額が膨れ上がる危険があります。
3. 被害が大きくなる理由
この新手口が特に危険なのは、被害額が一気に膨らみやすい構造を持っているからです。従来の不正利用ではPayPay残高やチャージ限度額がストッパーになることが多かったのですが、今回のケースではその防御がほぼ無効化されてしまいます。
主な理由は以下の通りです。
- 外部サービス経由の出金は上限設定をすり抜ける場合がある
- 通常、PayPayの利用上限額を1日1万円などに設定すれば被害を抑えられますが、外部サービスとの連携によるチャージは、別枠として扱われるケースがあります。
- このため、設定した制限が効かず、連続して高額チャージされてしまいます。
- リアルタイム通知がオフだと気づきにくい
- チャージや決済の通知をオフにしていると、不正利用が進行していても発見が遅れます。
- 特に深夜や就寝中に連続で引き出されると、朝起きた時にはすでに残高がほぼ空、という事態も。
- 銀行口座の全残高が狙われる
- オートチャージ設定の有無にかかわらず、外部サービス経由で銀行から直接引き落とされるため、預金が限度なく減っていく可能性があります。
- 普段はPayPay残高しか利用していない人でも、口座残高すべてがターゲットになり得ます。
- 犯人が手動で細かく繰り返す
- 一度連携されると、犯人は数分おきに10万円単位のチャージを繰り返せます。
- これにより、短時間で何百万円単位の被害に発展する恐れもあります。

こうした要因が重なることで、「気づいたときには手遅れ」という最悪のシナリオになりやすいのが、この詐欺の最大の怖さです。
4. 今すぐできる防止策
この新手口の怖いところは、利用者が自分の手で“正規の手続きを装った罠”にハマってしまうことです。だからこそ、日頃から設定を見直し、被害を最小限に抑える準備をしておくことが重要です。以下はすぐに実行できる具体的な対策です。
1. 怪しいリンクは絶対に開かない
- 「請求があります」「未払いがあります」といったメールやSMSが届いたら、リンクは開かず、必ず公式アプリや公式サイトから確認しましょう。
- 送信元アドレスや文面に不自然な点があれば、その時点で削除するのが安全です。
2. 本人確認を完了させる
- PayPayは本人確認済みアカウントのみ補償対象になります。
- 運転免許証やマイナンバーカードでの本人確認を済ませておくことで、万が一の際に補償を受けやすくなります。
3. 利用上限額を低く設定する
- 1日の利用上限額を1万円、1ヶ月の利用上限を10万円など低めに設定することで、被害の拡大を防げます。
- 上限到達時に自動で「一時保留」にできる機能も活用しましょう。
4. 外部サービス連携を定期的に確認・解除
- 設定 → 外部サービス連携から、現在連携中のサービスを確認。
- 利用していないサービスや、身に覚えのない連携は即解除しましょう。
- これにより、万が一外部サービス側がハッキングされても被害を防ぎやすくなります。
5. 重要通知をオンにする
- 支払い履歴やチャージ履歴の通知をオンにし、リアルタイムで不正利用を検知できるようにしましょう。
6. 電話番号検索機能を無効化する
- 不特定多数に請求を送りつける「割り勘詐欺」などの防止になります。
- 設定から簡単にオフにできるので、不要な場合は切っておくのが安全です。
7. 端末認証を有効化する
- PayPay起動時にFace IDや指紋認証を必須に設定しておけば、端末を盗まれた場合でも不正操作を防げます。
- 操作性を損なわずにセキュリティを強化できる有効な方法です。

この7つを実施するだけでも、詐欺被害に遭う可能性は大きく減らせます。特に「外部サービス連携の確認」と「重要通知オン」は、今日からすぐにやっておくべきです。
5. 設定方法解説
ここでは、防止策の中でも特に重要な**「利用上限額の設定」「外部サービス連携の確認・解除」「端末認証の有効化」「重要通知オン」**の4つを、実際のPayPayアプリ画面をもとに手順付きで解説します。
① 利用上限額の設定方法
- PayPayアプリを起動
- 右下の**「アカウント」**をタップ
- 「セキュリティとプライバシー」 → **「利用制限」**を選択
- 「1日あたり」および「1ヶ月あたり」の上限額を入力(例:1日1万円、1ヶ月10万円)
- **「保存」**をタップして完了
💡 ポイント
- 上限に達すると、それ以上の取引は自動的に保留されます。
② 外部サービス連携の確認・解除
- 「アカウント」 → **「外部サービス連携」**を開く
- 現在連携しているサービスの一覧が表示される
- 不要または心当たりのないサービスをタップし、**「連携解除」**を選択
- 確認画面で「はい」を選択して完了
💡 ポイント
- 普段使わないサービスは、必要なときだけ再連携する方が安全です。
③ 端末認証(Face ID/指紋認証)の有効化
- 「アカウント」 → **「セキュリティとプライバシー」**を開く
- **「アプリ起動時の認証」**をタップ
- Face IDまたは指紋認証をオンにする
- 動作確認を行い、設定を保存
💡 ポイント
- スマホ自体のロック解除とは別に、PayPay起動時にも認証をかけることで二重の防御になります。
④ 重要通知のオン設定
- 「アカウント」 → **「通知設定」**を選択
- **「支払い履歴」「チャージ履歴」**の通知をオンにする
- 必要に応じてメール通知も有効化
💡 ポイント
- 決済やチャージの通知が即時届くため、不正利用にいち早く気づけます。

これらの設定は5分もあれば完了します。「後でやろう」は危険なので、この記事を読み終わったらすぐに設定を済ませておくことを強くおすすめします。
6. 万が一被害に遭った場合の行動
どんなに注意していても、相手は巧妙な手口で隙を突いてきます。もしも「身に覚えのないチャージや決済が行われた」「銀行口座の残高が減っている」など、不正利用の兆候を発見した場合は、一刻も早く対応することが被害拡大を防ぐカギです。
① PayPayサポートへ連絡
- PayPayアプリから「アカウント」→「ヘルプ・お問い合わせ」→「不正利用に関する問い合わせ」を選択。
- 不正利用の詳細(日時、金額、取引IDなど)を入力し、送信します。
- 本人確認書類の提出を求められる場合があるため、免許証やマイナンバーカードを手元に用意しておくとスムーズです。
② 銀行へ連絡し出金停止を依頼
- PayPayに紐づけている銀行へ即連絡し、口座の利用停止または引き落とし停止の手続きを依頼します。
- ネットバンキングが使える場合は、オンラインでの引き落とし停止設定も同時に行いましょう。
③ 警察(サイバー犯罪相談窓口)へ被害届提出
- 最寄りの警察署または都道府県警のサイバー犯罪相談窓口へ連絡し、被害届を提出します。
- 証拠として、不正利用のスクリーンショットやメール本文を保存・提出すると、捜査がスムーズになります。
④ 関連サービスのパスワード変更
- PayPayだけでなく、同じメールアドレスやパスワードを使っている他サービス(ネットショッピング、SNSなど)もすぐにパスワードを変更してください。
- 二段階認証が設定できる場合は必ず有効化しましょう。
💡 ポイント
- 対応が早ければ早いほど、被害金額の一部または全額が補償される可能性が高まります。
- 「気のせいかも」と放置するのは絶対にNG。疑わしい取引を見つけたら即行動が鉄則です。
7. まとめ
今回紹介した新手のPayPay詐欺は、従来のフィッシング詐欺とは一線を画す、銀行口座の全残高を狙う極めて危険な手口です。
特に、実在する外部サービスとの「QRコード連携」を悪用する点が巧妙で、被害者自身が正規の操作を行った形になるため、発覚や補償が難しくなるケースもあります。
被害を防ぐために重要なのは、
- 怪しいリンクは開かない
- 利用上限額を低く設定する
- 外部サービス連携を定期的に確認・解除
- リアルタイム通知をオンにする
- 本人確認・端末認証を必ず有効化する
といった、日常的なセキュリティ習慣の徹底です。
もし不正利用の兆候を見つけたら、PayPayサポート・銀行・警察への連絡を一刻も早く行うことが、被害を最小限に抑える唯一の方法です。
「自分は大丈夫」と思っている人ほど狙われやすいのが詐欺の常。
この記事を読んだ今この瞬間から、設定を見直し、大切なお金を守る行動を始めましょう。
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詐欺や不正利用はPayPayだけの問題ではありません。スマホや銀行口座を狙う手口は日々進化しています。今回の内容とあわせて、以下の記事もチェックしておくと、さらに安全性を高められます。
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- スマホで銀行口座が狙われる?最新の詐欺手口と確実な対策を解説!
- 【要注意】QRコード詐欺が急増中!安全な読み取り方法と見分け方を徹底解説
よくある質問(FAQ)
- Qオートチャージをオフにしていれば安心ですか?
- A
残念ながら安心とは言えません。今回の手口では、外部サービス連携を悪用して銀行口座から直接チャージが行われるため、オートチャージの設定有無に関係なく出金される可能性があります。
- Q外部サービス連携って何ですか?
- A
PayPayと他のサービス(オンラインショップや公共料金決済サービスなど)を紐づける機能です。便利ですが、身に覚えのない連携があると、不正利用の入り口になる危険があります。定期的な確認と不要な連携解除が必須です。
- Q被害に遭った場合、全額補償されますか?
- A
本人確認が済んでいる場合や、迅速に通報した場合は補償対象になる可能性がありますが、詐欺の内容や状況によっては一部しか補償されないこともあります。日常的なセキュリティ対策が、最大の防御策です。







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