はじめに
最近、Windowsのエクスプローラーでファイルを開かずに中身を確認できる便利なプレビュー機能が、「突然使えなくなった…」という声が増えています。
特に、PDFファイルやWord文書など、メールやインターネット経由で受け取った外部ファイルをプレビューしようとすると、次のような警告メッセージが表示されるケースが多いです。
「プレビューを表示しようとしているファイルはコンピューターに問題を起こす可能性があります。このファイルとその発行先を信頼する場合はファイルを開いて内容を参照してください」
これまで普通に使えていた機能が突然ブロックされると、「パソコンが壊れた?」「ウイルスかも?」と不安になりますよね。でも実はこれ、Microsoftがセキュリティを強化したことによる仕様変更なんです。
この記事では、外部ファイルのプレビューが非表示になった原因と背景をわかりやすく解説しつつ、安全にプレビュー機能を復元する具体的な手順をご紹介します。
また、復元後も安心して使えるようにするための注意点や、バックアップに役立つおすすめの外付けストレージもあわせて紹介しますので、ぜひ最後までチェックしてくださいね💡
第1章:プレビュー機能の現状と変更の背景
エクスプローラーのプレビュー機能とは?
Windowsのエクスプローラーには、ファイルを開かなくても中身を確認できる「プレビューウィンドウ」という便利な機能があります。 たとえば、WordやExcel、PDF、画像ファイルなどの内容を、右側のプレビュー欄でサッと確認できるため、わざわざアプリを開かずに作業できる人気の機能です。
ところが最近、一部のファイルでプレビューが表示されず、代わりに警告メッセージだけが出るようになりました。特に、インターネットからダウンロードしたファイルや、メール添付で受け取ったファイルが対象になっています。
表示される警告メッセージの内容
問題のファイルを選択すると、エクスプローラー上で次のようなメッセージが出るケースがあります。
「プレビューを表示しようとしているファイルはコンピューターに問題を起こす可能性があります。このファイルとその発行先を信頼する場合はファイルを開いて内容を参照してください」
一見すると不具合やウイルス感染のように感じてしまいますが、これはあくまでMicrosoftが意図的に追加したセキュリティ保護機能です。 つまり、あなたのPCが壊れたわけでも、ウイルスに感染したわけでもありません。
なぜこの仕様変更が行われたのか?
この制限は、2024年10月のWindows Update以降に適用されたセキュリティ強化策によるものです。 Microsoftは、「外部から取得したファイル」に対して自動的に安全確認を行い、必要に応じてプレビューをブロックするようにしました。
つまり、自分で作成したファイルや、社内・自宅のネットワーク内で保存したファイルについては、これまで通り問題なくプレビュー表示が可能です。 ブロックされるのはあくまで、外部ソース(インターネット・メール・USBなど)経由で取得したファイルだけなのです。
変更の背景:セキュリティ強化のためのアップデート
この変更の目的は明確で、「安全性の向上」です。 近年、外部ファイルのプレビュー中にWindows認証情報(NTLMハッシュ)が流出するリスクが報告されており、これを防ぐための対策が導入されました。

結果として、一部の外部ファイルはプレビューが制限されるようになりましたが、コンピューターを守るための措置と考えると納得できますね。
第2章:なぜプレビューが制限されたのか(セキュリティ背景)
NTLMハッシュとは?簡単に言うと「Windowsの本人確認情報」
今回のプレビュー制限の原因になっているのが、「NTLMハッシュ」という仕組みです。 これは、Windowsにログインするときに使われる認証データの一種で、いわば「あなた本人であることを証明する指紋のようなもの」です。
実際のパスワードそのものではなく、「暗号化されたハッシュ値(変換データ)」として保存・送信されるため、一見安全そうに思えます。 ところが――
悪意のある仕掛けが施された外部ファイルをプレビューしただけで、このNTLMハッシュが外部サーバーに送信されてしまうケースがあるのです。
プレビューだけで情報が漏れる?その仕組み
ファイルの中には、外部ネットワークへのアクセスを自動的に試みるよう設定されているものがあります。 たとえば、ファイル内部に「リモートの画像を読み込むコード」や「ネットワーク経由のリンク」が含まれていると、Windowsがその通信時にNTLMハッシュを送信してしまう可能性があるのです。
つまり、悪意ある攻撃者は、ユーザーが「ファイルを開かなくても」プレビューしただけで認証データを盗み出せることになります。 このような攻撃は「NTLMリレー攻撃」と呼ばれ、過去にも実際の被害例が報告されています。
Microsoftが取った対策:外部ファイルのプレビュー制限
このリスクを減らすため、Microsoftは2024年10月以降のWindows Updateで「外部ファイルのプレビューをデフォルトで無効化」しました。
対象となるのは、以下のような“外部から取得したファイル”です。
- インターネットからダウンロードしたファイル(例:ブラウザの「Downloads」フォルダ内)
- メールに添付されていたファイル
- USBメモリや外付けドライブで受け取ったファイル
これらのファイルには自動的に「ブロックされた状態(Zone.Identifier)」という属性が付き、Windowsが安全確認を終えるまでプレビューがブロックされます。
なぜ自分で作成したファイルは問題ないの?
自分のパソコンで作成したファイルや、社内ネットワークで共有された信頼できるファイルには、この「外部ファイル属性」は付きません。 そのため、プレビューも今まで通り利用できます。

要するに今回の制限は、「不明な送信元からのファイルを不用意にプレビューしないようにする」ための安全策なのです。
第3章:プレビュー機能を再び使うための設定方法
ここからは、制限されたプレビュー機能を自分の判断で再び有効にする方法を解説します。 ただし最初にお伝えしておくと、この設定を行うとセキュリティリスクが少し上がる点には注意が必要です。
信頼できる相手から受け取ったファイル、または安全性が確認できているファイルに対してのみ設定を行いましょう。
✅ 方法1:ファイル単位で解除(プロパティから個別に設定)
もっとも簡単で安全性の高い方法が、この「個別解除」です。特定のファイルだけプレビューを許可できます。
- プレビューを表示したいファイルを右クリックし、「プロパティ」を開きます。
- 「全般」タブの下にあるセキュリティの項目を確認します。 「このファイルは他のコンピューターから取得したものです…」と表示されているはずです。
- その下にある[許可する]にチェックを入れ、「OK」をクリックします。
- 設定後、エクスプローラーを閉じて開き直すか、必要に応じてPCを再起動すると反映されます。
💡ポイント: この方法は、特定のファイルのみを許可するため、リスクを最小限に抑えたい場合におすすめです。
✅ 方法2:フォルダー内のファイルをまとめて解除(PowerShellを使う)
大量のファイルを扱う場合、1つずつ設定するのは大変ですよね。 そんなときに便利なのが、PowerShellを使って一括で「ブロック解除」する方法です。
- スタートボタンを右クリックし、「ターミナル(管理者)」を選択します。
- アクセス許可の確認が出たら「はい」をクリックします。
- 以下のコマンドを入力して実行します。
Unblock-File -Path "C:\Users\ユーザー名\Downloads\*.pdf"
このコマンドでは、指定したフォルダー内のPDFファイルだけを解除します。 すべてのファイルを解除したい場合は、末尾を *.* に変更すればOKです。
例:
Unblock-File -Path "C:\Users\ユーザー名\Downloads\*.*"
Enterキーを押すと解除処理が行われ、フォルダー内のファイルが一括で「許可済み」になります。
💡補足: このコマンドはWindows標準機能の一部なので、追加ソフトのインストールは不要です。
✅ 方法3:バッチファイルで自動化(上級者向け)
外部ファイルを頻繁に扱う場合は、毎回コマンドを入力するのが面倒ですよね。 そんなときは、バッチファイル(.bat)を作っておくと、ダブルクリックだけで解除が実行できます。
- デスクトップを右クリック → 「新規作成」→「テキスト ドキュメント」を選択します。
- メモ帳を開いて、先ほどのコマンドを入力します。
Unblock-File -Path "C:\Users\ユーザー名\Downloads\*.*" - 「名前を付けて保存」から、拡張子を
.batに変更して保存します。 - 作成したファイルを右クリック → 「管理者として実行」で動作します。
これで、外部ファイルを入手した後にバッチファイルをダブルクリックするだけで、すぐプレビュー可能な状態にできます。

💡アドバイス: バッチファイルを使う場合は、必ず管理者権限で実行してください。権限がないと一部のフォルダーにアクセスできません。
第4章:安全にプレビュー機能を使うためのポイント
プレビュー機能を再び使えるようにすると、とても便利になりますが、その分セキュリティリスクも上がることを忘れてはいけません。 ここでは、安心してWindowsのプレビューを活用するためのポイントをまとめました。
🔸1. 不明な送信元のファイルは「許可しない」が鉄則
もっとも重要なのは、どんなに便利でも知らない相手から受け取ったファイルは開かない・許可しないこと。 特にメール添付やSNS経由のファイルには注意が必要です。
ファイル名やアイコンが正常に見えても、内部にスクリプトやマクロが仕込まれている場合があります。 「少しでも怪しい」と感じたら、まずはウイルススキャンを実行しましょう。
🔸2. 定期的にWindows Updateを実行する
Microsoftは、セキュリティ上の脆弱性を定期的に修正しています。 プレビュー関連の仕様変更や対策もアップデートで行われるため、最新の状態を維持することが何よりの防御になります。
更新手順:
- スタートメニューから「設定」を開く
- 「Windows Update」をクリック
- 「更新プログラムのチェック」を選択して実行
更新を後回しにせず、週1回程度の手動チェックを習慣にしておくのがおすすめです。
🔸3. ダウンロード先を信頼できる場所に限定する
安全なファイル管理の基本は、ダウンロード元を厳選することです。 以下のような信頼性の高いソースから取得するようにしましょう。
- 公式サイト(Microsoft、Adobe、Googleなど)
- 正規のクラウドサービス(OneDrive、Dropbox、Google Drive)
- 企業や学校など、身元が確認できる組織の配布リンク
反対に、「フリーソフト配布サイト」「掲示板リンク」「不明なZIP添付メール」などは危険度が高いです。
🔸4. 大切なファイルは定期的にバックアップ
もしプレビューや開封時にトラブルが起きても、バックアップがあればすぐに復旧できます。 特に、業務データや家計簿・写真・動画など、失いたくないデータは外付けストレージへの保存を強くおすすめします。
最近は、USBケーブルでつなぐだけで使える高速なSSDや、大容量HDDが手頃な価格で手に入ります。 次の章で、編集部おすすめの外付けドライブをご紹介します💡

プレビュー機能を安全に使うコツは、「信頼できるファイルだけ許可する」+「常に最新の状態に保つ」。 これを意識するだけで、セキュリティリスクを大きく減らせます。
💾 まとめ:プレビュー機能を安全に使いこなそう
外部ファイルのプレビューが突然できなくなったのは、決して不具合ではなく、Microsoftがセキュリティを強化した結果です。 Windowsは「安全なファイルかどうか」を判断するために、外部から取得したファイルを一時的にブロックしています。
とはいえ、毎回警告が出たり内容を確認できないのは不便ですよね。 そこで、この記事で紹介したように信頼できるファイルだけを手動で解除することで、 安全性を保ちながらこれまで通りのプレビュー機能を使うことができます。
- 🔹 一部だけ解除するなら「プロパティ」から個別に許可
- 🔹 まとめて解除するなら「PowerShellコマンド」
- 🔹 頻繁に使うなら「バッチファイル」で自動化
そして何より大切なのは、ファイル管理とバックアップの習慣。 予期せぬトラブルに備えて、データは常に別のドライブにも保存しておくのが安心です。
🔗 編集部おすすめ:信頼できる外付けストレージ
安全にデータを保管したい方におすすめの外付けストレージを2つご紹介します。
💠 Kingston 外付け SSD 2TB(高速&静音モデル)
転送速度が速く、衝撃にも強い人気のポータブルSSD。 作業中のバックアップや大容量データの持ち運びにぴったりです。
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💽 ロジテック 外付けHDD 4TB(大容量でコスパ重視)
写真・動画・仕事のデータなどをたっぷり保存したい方におすすめ。 静音設計で長時間の利用にも安心です。
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プレビュー機能の制限は少し面倒に感じるかもしれませんが、それはあなたのPCを守るための大切な“安全策”です。 正しく設定すれば、これまで通り便利に、そして安全に使い続けることができます。
今後もWindowsの仕様変更は続く可能性があります。 最新の情報を確認しながら、安心・快適なPC環境を整えていきましょう💡
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よくある質問(FAQ)
- Qファイルを「許可する」にしたのに、プレビューが表示されません。
- A
設定が反映されるまで少し時間がかかる場合があります。 一度エクスプローラーを閉じて開き直す、もしくはパソコンを再起動すると解決することが多いです。
- Q外部ファイルを頻繁に扱うので、毎回解除するのが面倒です。
- A
PowerShellでの一括解除コマンドや、バッチファイルを作成しておくのがおすすめです。 ダブルクリックだけで自動的に解除できるようになります。
- Qセキュリティを優先したい場合は、どうすればいい?
- A
プレビュー制限を解除せず、そのままにしておくのが最も安全です。 ファイル内容を確認したい場合は、信頼できるウイルス対策ソフトでスキャンしてから開きましょう。 ESETやDefenderなどの常駐保護を有効にしておくと安心です。







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