最近、パソコンの動作がなんとなく重い、ファンの音がやけに大きい、見覚えのない通知や広告が出る……。
そんな違和感を感じたことはありませんか?
実はそれ、マルウェア(悪意のある挙動をするソフト)が原因の可能性があります。
マルウェアというと「特別な人が感染するもの」「危ないサイトを見た人だけの話」と思われがちですが、最近は普通にネットを使っているだけでも、気づかないうちに入り込むケースが増えています。
怖いのは、感染してもすぐに致命的な症状が出ないこと。
「ちょっと遅いだけ」「たまたま調子が悪いだけ」と放置している間に、裏でCPUやメモリを使われたり、個人情報を狙われたりすることもあります。
でも安心してください。
Windowsには、追加ソフトを入れなくても使える標準のチェック機能がしっかり用意されています。
この記事では、
- マルウェア感染を疑うべきサイン
- タスクマネージャーを使った簡単な確認方法
- Windows標準機能でできる安全なスキャン手順
- もしもの時に慌てないための考え方
を、専門用語をできるだけ使わずに、順番に解説していきます。
マルウェア対策は、体調管理と少し似ています。
普段の状態を知っていれば、異変にもすぐ気づけますし、重症化する前に対処できます。
「もしかして…?」と少しでも思った今が、チェックするベストタイミングです。
一緒に、あなたのパソコンの状態を確認していきましょう。
まず疑うべきサイン|マルウェア感染の初期症状
マルウェアは、感染したからといってすぐに「完全に動かなくなる」わけではありません。
むしろ多いのは、最初は気のせいと思ってしまうような小さな変化です。
ここでは、Windowsでよく見られるマルウェア感染の初期サインを整理します。
ひとつでも当てはまる場合は、次のチェックに進む価値があります。
パソコンの動作が全体的に重くなった
以前より起動に時間がかかる、アプリの切り替えがもたつくなどの症状は要注意です。
マルウェアが裏で動作し、CPUやメモリを消費している可能性があります。
何もしていないのにファンの音がうるさい
ブラウザを開いただけ、あるいは何も操作していないのにファンが回り続ける場合、
バックグラウンドで不審な処理が走っていることがあります。
見覚えのない通知・広告が表示される
突然広告が出たり、聞いたことのないアプリ名の通知が表示される場合は注意が必要です。
特に「ウイルスに感染しています」「今すぐ対処してください」といった警告は、偽物であるケースが非常に多いです。
知らないアプリやツールが増えている
自分でインストールした覚えがないのに、アプリ一覧に見慣れない名前がある場合、
フリーソフトの抱き合わせや不正インストールの可能性があります。
ネットやPC環境が急に不安定になる
ネットが頻繁に切れる、ブラウザの挙動がおかしい、設定が勝手に変わるなども、
マルウェアによる影響で起こることがあります。
これらの症状は、必ずしもマルウェアが原因とは限りません。
しかし「いくつも同時に当てはまる」「以前と明らかに違う」と感じる場合は、
次のステップであるタスクマネージャーによる確認を行うことが大切です。

次は、Windows標準の機能を使って、
今パソコンの中で何が動いているのかを具体的に見ていきましょう。
タスクマネージャーで行う基本チェック
マルウェアを疑ったとき、まず確認しておきたいのが
「今、パソコンの中で何が動いているのか」です。
その確認に使うのが、Windows標準機能のタスクマネージャーです。
難しそうに見えますが、見るポイントさえ押さえれば初心者でも問題ありません。
タスクマネージャーの起動方法
- キーボードで Ctrl + Shift + Esc を同時に押す
すぐにタスクマネージャーが開きます。
最初に簡易表示になっている場合は、「詳細」をクリックしてください。
パフォーマンス画面で全体の異常を確認する
左側のメニューから「パフォーマンス」を選択します。
ここでは、次の数値をチェックします。
- CPU使用率:70〜80%以上が長時間続く場合は注意
- メモリ使用率:80〜90%以上が常態化している場合は要確認
一時的に数値が上がるのは問題ありませんが、
何もしていないのに高い状態が続くのは不自然です。
プロセスタブで不審な動きを探す
次に「プロセス」タブを開きます。
ここでは、CPUやメモリを大量に使っているアプリ・プロセスを確認します。
- 名前を見ても用途が分からない
- 明らかに重そうなのに見覚えがない
- 英数字のランダムな名前になっている
このようなプロセスが上位に表示されている場合は要注意です。
見覚えのないプロセスをすぐ終了しない理由
不審な名前を見ると、つい「タスクの終了」を押したくなりますが、
むやみに終了するのはおすすめしません。
Windowsの重要なシステムプロセスだった場合、
画面が真っ暗になる、再起動が必要になるなどのトラブルにつながることがあります。
この段階では、「怪しいものが動いていないかを把握する」ことが目的です。
実際の駆除や対処は、後ほど紹介するWindows標準のスキャン機能で行います。

次は、パソコン起動時に勝手に動き出す原因になりやすい
スタートアップアプリとインストール済みアプリを確認していきましょう。
スタートアップとインストール済みアプリの確認
タスクマネージャーで「何か怪しい動きがあるかも」と感じたら、
次に確認したいのがパソコン起動時に自動で動くアプリと、
いつの間にか入っているインストール済みアプリです。
マルウェアや不要なソフトは、
気づかれないように自動起動に登録されているケースが非常に多いです。
スタートアップアプリを確認する
まずは、Windows起動時に自動で立ち上がるアプリをチェックします。
- タスクマネージャーを開く
- 左側メニューの「スタートアップ アプリ」を選択
一覧には、パソコン起動時に実行されるアプリが表示されます。
チェックすべきポイント
- 名前を見ても用途が分からない
- メーカー名・発行元が不明
- 「有効」になっている理由が思い当たらない
明らかに不要・不明なものは、
右クリックして「無効化」することで自動起動を止められます。
無効化するだけなので、
すぐに削除されるわけではなく安全なのもポイントです。
インストールされているアプリを確認する
次に、パソコンに入っているアプリそのものを確認します。
- スタートメニューから「設定」を開く
- 「アプリ」 → 「インストールされているアプリ」を選択
ここでは、最近インストールされた順に並び替えて見るのがおすすめです。
注意したいアプリの特徴
- 自分で入れた覚えがない
- 名前が曖昧(Optimizer、Updater など)
- 公式サイトを調べても情報がほとんど出てこない
こうしたアプリが見つかった場合は、
右側の「…」から「アンインストール」を選択します。
アンインストールできない場合は無理をしない
中には、アンインストールを妨害してくる悪質なソフトもあります。
削除できないからといって、
無理にファイルを消したり、レジストリを触るのは危険です。
この段階では、
- スタートアップを無効化する
- 怪しいアプリの存在を把握する
までで十分です。
本格的な対処は、次に紹介するWindows標準のスキャン機能に任せましょう。

次は、Windowsに最初から入っているセキュリティ機能を使って、
安全かつ確実にマルウェアを検出・対処する方法を解説します。
Windows標準機能で安全にスキャンする方法
スタートアップやアプリの確認が終わったら、
いよいよWindows標準のセキュリティ機能を使って、
マルウェアが本当に存在するかをチェックしていきます。
Windowsには最初からMicrosoft Defender(Windows セキュリティ)が搭載されており、
日常的なマルウェア対策であれば、これだけで十分対応できます。
Windows セキュリティの開き方
- スタートメニューから「設定」を開く
- 「プライバシーとセキュリティ」を選択
- 「Windows セキュリティ」 → 「ウイルスと脅威の防止」
ここが、マルウェア対策の中心となる画面です。
まずはクイックスキャンで全体を確認
最初は「クイック スキャン」を実行します。
クイックスキャンでは、
- よく狙われるフォルダ
- 起動時に動く重要な領域
を短時間でチェックしてくれます。
数分程度で終わるため、「ちょっと怪しいかも?」という段階に最適です。
動作が明らかにおかしい場合はフルスキャン
クイックスキャンで問題が見つからなくても、
- 動作が極端に重い
- 広告や警告が頻繁に出る
といった場合は、「フル スキャン」を実行しましょう。
フルスキャンは、
パソコン内のほぼすべてのファイルをチェックするため、
数十分〜数時間かかることもあります。
時間はかかりますが、
「原因をはっきりさせたい」「不安を残したくない」場合には非常に有効です。
しつこいマルウェアにはオフラインスキャン
フルスキャンでも解決しない場合や、
削除できない脅威が検出された場合は、
Microsoft Defender オフライン スキャンを使います。
これは、
- Windows起動前の状態でスキャン
- マルウェアが動いていない環境で検査
を行う、より強力な方法です。
実行すると自動的に再起動し、
画面が暗くなって操作できない時間が続きますが、
異常ではないのでそのまま待てばOKです。
脅威が見つかった場合の対応
マルウェアが検出された場合は、
画面の案内に従って
- 削除
- 隔離
を選択します。
多くの場合、Windowsが自動で適切な処理を行ってくれます。
ここまでで、
Windows標準機能による基本的なマルウェア対策は完了です。

次は、
Windowsのスキャンでも不安が残る場合に使える、
追加の確認手段について解説します。
万が一に備えるなら「オフラインスキャン前の準備」が重要
ここまでの手順で多くのマルウェアは対処できますが、
本格的なスキャンやオフラインスキャンを行う前に、必ず考えておきたいことがあります。
それが、大切なデータの退避です。
通常、Microsoft Defenderのスキャンで
ファイルが消えることはほとんどありません。
しかし、感染状況によっては
- システムの復元
- 初期化を検討する
- 起動トラブルが発生する
といったケースもゼロではありません。
「何も起きなかったから大丈夫」ではなく、
何か起きても困らない状態を作ってから作業するのが安心です。
USBメモリがあるだけで安心感が段違い
そんなときに役立つのが、
写真・書類・仕事のデータなどを一時的に保存できるUSBメモリです。
特に、
- オフラインスキャン前のデータ退避
- 回復ドライブの作成
- 別のパソコンへのデータ移動
といった場面では、
手元にUSBメモリがあるかどうかで対応の余裕が大きく変わります。
信頼性を重視するなら日本製を選ぶ
セキュリティ対策の流れで使うなら、
「とりあえず安いもの」よりも、
信頼性がはっきりしている製品を選ぶのがおすすめです。
以下は、日本製で実績のあるUSBフラッシュメモリです。
KIOXIA(キオクシア)【日本製】USBフラッシュメモリ
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「今すぐ必要ではない」と感じるかもしれませんが、
不調が起きてから慌てて用意するより、先に持っておく方が圧倒的に楽です。
準備が整った状態でスキャンを行えば、
不安なく次のステップに進めます。

次は、Windows標準機能だけでは不安が残る場合に使える、
追加のマルウェアチェック手段を紹介します。
Microsoft Safety Scannerによる追加チェック
Windows標準のスキャンを行っても、
「まだ動作が不安定」「何となく不安が残る」と感じる場合があります。
そんなときに使えるのが、
Microsoftが公式に提供しているMicrosoft Safety Scannerです。
これは、Windows セキュリティとは別枠で使える
補助的なマルウェア検出ツールという位置づけになります。
Microsoft Safety Scannerの特徴
- インストール不要(実行ファイルのみで動作)
- Microsoft公式ツールなので信頼性が高い
- 既存のセキュリティ設定に影響しにくい
「別のウイルス対策ソフトを入れるのは不安」という人でも、
比較的安心して使えるのがメリットです。
使い方の流れ
Microsoft公式サイトから実行ファイルをダウンロードし、
起動すると利用規約の画面が表示されます。
規約に同意すると、次のスキャン方法を選択できます。
- クイックスキャン:短時間で基本チェック
- フルスキャン:パソコン全体を徹底検査
動作が明らかにおかしい場合は、
時間がかかってもフルスキャンを選ぶのがおすすめです。
有効期限に注意
Microsoft Safety Scannerには、
ひとつ重要な注意点があります。
それは、ダウンロードしてから約10日間で有効期限が切れるという点です。
期限が切れた場合、
古い実行ファイルでは正確な検出ができません。
使うたびに、
必ず最新版を公式サイトからダウンロードするようにしましょう。
このツールの正しい使いどころ
Microsoft Safety Scannerは、
常駐型のセキュリティソフトではありません。
そのため、
- Windows標準スキャンの補完
- 感染が疑われるときの最終確認
といった「念のための一手」として使うのが適しています。
ここまで対処すれば、
ほとんどの一般的なマルウェアは検出・除去できます。

最後に、
そもそも感染しないための予防策について整理しておきましょう。
二度と感染しないための予防習慣
マルウェア対策でいちばん大切なのは、
「感染してから慌てる」より「そもそも感染しない」ことです。
特別な知識や高価なソフトがなくても、
日頃の使い方を少し意識するだけで、
リスクは大きく下げられます。
「ウイルスに感染しています」という警告は疑う
突然表示される
- 「あなたのPCは危険な状態です」
- 「今すぐ修復してください」
といった警告の多くは、
不安をあおって操作させるための偽物です。
本物のWindowsセキュリティは、
ブラウザ上で派手な警告音やカウントダウンを出すことはありません。
フリーソフトの「次へ連打」は危険
無料ソフトをインストールするときに、
チェックを外さず進めてしまうと、
- 不要なツール
- 広告表示ソフト
- 正体不明の常駐アプリ
が一緒に入ることがあります。
インストール画面では、
- カスタムインストールを選ぶ
- チェックボックスの内容を必ず読む
この2点を意識するだけでも、被害は激減します。
メールやメッセージの添付ファイルに注意
差出人が知っている名前でも、
内容に違和感がある場合は要注意です。
特に、
- 急かす表現がある
- 内容が曖昧
- 拡張子が.exe や .zip になっている
といった場合は、
安易に開かず、一度立ち止まりましょう。
ソフトは必ず公式サイトから入手する
検索結果の広告や非公式ダウンロードサイトから入れたソフトは、
中身が改変されていることがあります。
少し面倒でも、
公式サイトから直接ダウンロードする習慣をつけるのが安全です。
Windows Updateを止めない
更新通知が出ると、
つい後回しにしたくなりますが、
Windows Updateにはセキュリティ修正が含まれています。
更新を長期間止めていると、
既に知られている脆弱性を突かれるリスクが高まります。

「面倒だから」「時間がないから」と止めるのではなく、
定期的に更新することも立派なマルウェア対策です。
まとめ
Windowsのマルウェア対策は、
「特別な知識がある人だけがやるもの」ではありません。
ちょっとした違和感に気づき、
正しい順番で確認していけば、
Windows標準機能だけでも十分に対処できます。
この記事で紹介したポイントを、
改めて整理しておきましょう。
- 動作が重い・広告が出るなどの初期サインを見逃さない
- タスクマネージャーで異常な動きを把握する
- スタートアップとインストール済みアプリを確認する
- Windows セキュリティで安全にスキャンする
- 必要に応じて追加ツールで最終確認する
マルウェア対策で一番の敵は、
「よく分からないから触らない」という状態です。
何も起きていないように見えても、
普段の動作を知っていれば、
異常にもすぐ気づけます。
私の考えでは、
マルウェア対策はトラブル対応というより生活習慣に近いものです。
定期的に確認し、
怪しいと感じたら早めにチェックする。
それだけで、深刻な被害を防げる可能性は大きくなります。
この記事が、
あなたのパソコンを安全に保つための
小さなきっかけになれば嬉しいです。
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マルウェア感染の入口になりやすい迷惑メール対策に役立ちます。
セキュリティ対策は、
ひとつの記事だけで完結するものではありません。
気になるテーマから少しずつ知識を増やしていくことで、
「何が危険で、何が安全か」を自分で判断できるようになります。
よくある質問(FAQ)
- QWindows Defenderだけで本当に大丈夫ですか?
- A
一般的な使い方であれば、Windowsに標準搭載されているMicrosoft Defenderだけでも十分なケースがほとんどです。
リアルタイム保護に加えて、クイック・フル・オフラインスキャンが用意されており、日常的なマルウェア対策としては高い水準にあります。
ただし、普段から怪しいサイトを閲覧する機会が多い場合や、不安が強い場合は、補助的に追加スキャンツールを使って確認するのは有効です。
- Qフルスキャンはどれくらい時間がかかりますか?
- A
パソコンの性能や保存されているデータ量によって異なりますが、30分〜数時間かかることがあります。
ノートPCやストレージ容量が大きい場合は、さらに時間がかかることも珍しくありません。作業中に実行すると動作が重くなるため、
就寝前や外出中など、パソコンを使わない時間帯に実行するのがおすすめです。
- Qマルウェアに感染したら初期化するしかありませんか?
- A
必ずしも初期化が必要になるわけではありません。
多くの場合は、Windows セキュリティやMicrosoft Safety Scannerによるスキャンで、削除や隔離が可能です。ただし、何度スキャンしても再発する場合や、システムが不安定な状態が続く場合は、
データをバックアップしたうえで初期化を検討した方が安全なケースもあります。「すぐ初期化」ではなく、
段階的に確認・対処することが大切です。







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