スマホのバッテリーを少しでも長持ちさせたいと思って、「ダークモード」を使っている人は多いですよね。
黒い画面=電池が減りにくい、というイメージがすっかり定着しています。
でも実は、この「ダークモード=必ず節電できる」という考え方、すべてのスマホに当てはまるわけではありません。
使っているスマホの画面の種類や明るさの設定によって、効果にはかなり差が出るんです。
たとえば、有機EL(OLED)ディスプレイのスマホでは確かにバッテリー節約効果が期待できますが、液晶(LCD)ディスプレイのスマホでは、ほとんど意味がないケースもあります。
「ダークモードにしているのに電池の減りが変わらない…」と感じたことがあるなら、それにはちゃんと理由があります。
この記事では、
・なぜダークモードが節電になると言われているのか
・有機ELと液晶で結果が大きく違う理由
・実際の検証データではどれくらい差が出るのか
を、仕組みからやさしく解説していきます。
「なんとなく設定しているダークモード」を卒業して、自分のスマホにとって本当に意味のある使い方を一緒に確認していきましょう 🙂
ダークモードが節電になると言われる理由
ダークモードが「バッテリーにやさしい」と言われるようになった背景には、スマホの画面表示の仕組みがあります。
特にここ数年で、有機EL(OLED)ディスプレイを搭載したスマホが増えたことが大きな理由です。
ダークモードとは、アプリやOSの配色を白基調から黒基調に切り替える表示モードのこと。
画面全体の明るさを落とし、黒や濃い色の割合を増やすことで、消費電力を抑えられると考えられています。
実際、SNSやニュースサイトなど、白背景が多いアプリをダークモードにすると、画面の印象は一気に暗くなります。
この見た目の変化から「光っている量が減った=電池も減りにくい」と感じやすく、節電効果があるというイメージが広まりました。
また、AppleやGoogleがOS標準でダークモードを強く推してきたことも影響しています。
新機能として紹介される中で、「目に優しい」「バッテリーにも良い」といったメリットが語られる場面が多く、自然と“万能な節電機能”のように受け取られるようになりました。
ただし重要なのは、ダークモードそのものが電力を節約する機能ではないという点です。
本当に電池の減り方が変わるかどうかは、スマホの内部構造、特にディスプレイの種類に大きく左右されます。

次の章では、ダークモードの効果を左右する最大のポイントである、
「有機EL(OLED)と液晶(LCD)の違い」について、仕組みから詳しく見ていきます。
有機EL(OLED)と液晶(LCD)の仕組みの違い
ダークモードの節電効果を左右する最大のポイントが、スマホに搭載されているディスプレイの種類です。
ここを理解すると、「なぜ効果がある人とない人がいるのか」が一気に腑に落ちます。
有機EL(OLED / AMOLED)の仕組み
有機ELディスプレイは、画面のピクセル一つひとつが自分で発光する構造になっています。
つまり、必要な部分だけが光り、不要な部分は完全に消灯できます。
この構造が、ダークモードと非常に相性が良い理由です。
黒色を表示する部分ではピクセルが点灯しないため、理論上ほぼ電力を消費しません。
その結果、黒背景が多いダークモードでは、画面全体の発光量が減り、バッテリー消費も抑えられます。
有機ELスマホで「ダークモードにすると電池持ちが良くなった」と感じる人が多いのは、この仕組みのおかげです。
液晶(LCD)の仕組み
一方、液晶ディスプレイは構造がまったく異なります。
画面の裏側にバックライトがあり、その光を液晶パネルで調整して映像を表示しています。
重要なのは、画面が黒でもバックライト自体は常に点灯しているという点です。
黒は「光を遮っている」だけで、「光を出していない」わけではありません。
そのため、液晶スマホではダークモードに切り替えても、
バックライトの消費電力はほぼ変わらず、節電効果はごくわずかになります。
たとえ話で理解する違い
有機ELと液晶の違いは、よくこんな例えで説明されます。
有機ELは「個別にオン・オフできる電球」。
使わない場所の電球は消せるので、その分電気代が下がります。
液晶は「後ろで常に光っているランプに、カーテンをかけている状態」。
カーテンを閉めても、ランプ自体は点いたままなので、電気代はあまり変わりません。
この構造の違いこそが、
「ダークモードは有機ELでは有効、液晶では効果が薄い」と言われる決定的な理由です。

次の章では、実際のスマホを使った検証データをもとに、
どれくらいバッテリー消費に差が出るのかを具体的な数値で見ていきます。
【検証データ】ダークモードでどれくらいバッテリーは節約できる?
ここまでで、ダークモードの効果は有機ELか液晶かで大きく変わることが分かりました。
では実際のところ、数値としてはどれくらい差が出るのでしょうか。
この点については、Googleの研究チームによる検証データがよく知られています。
有機ELディスプレイを搭載したスマホ(Pixelシリーズなど)を使い、
ライトモードとダークモードで消費電力を実測した結果が公開されています。
一般的な明るさ(輝度30〜50%)での結果
まず、多くの人が日常的に使っている明るさでの検証結果です。
- ライトモード → ダークモードに変更
- 消費電力の削減率は 平均で約3〜9%
数字だけ見ると節電できているのは事実ですが、
体感できるほど大きな差とは言いにくいのが正直なところです。
「ダークモードにしたのに電池持ちがあまり変わらない」と感じる人が多いのは、
まさにこの輝度帯で使っているケースが多いためです。
最大輝度(100%)で使用した場合
一方、屋外の直射日光下などで、画面の明るさを最大まで上げた場合は結果が大きく変わります。
- ライトモードと比較して
- 約39〜47%もの電力削減
この条件では、ダークモードの効果は非常に大きく、
バッテリー持ちの差をはっきり体感できるレベルになります。
つまり、ダークモードは
「いつでも効く節電方法」ではなく「高輝度時にこそ真価を発揮する方法」だと言えます。
アプリ別に見た節電効果の違い
さらに検証では、使用するアプリによっても差が出ることが分かっています。
- Googleニュース:約23.5%の節電(輝度38%)
- Googleカレンダー:約14.7%の節電(輝度38%)
テキスト中心で黒背景が多いアプリほど、
ダークモードの効果が出やすい傾向があります。
一方で、YouTubeなどの動画アプリでは注意が必要です。
全画面再生中は映像自体が明るい色を多く含むため、
ダークモードでも節電効果は相対的に小さくなります。
このように、
・ディスプレイの種類
・画面の明るさ
・使っているアプリ
これらが組み合わさって、ダークモードの効果が決まります。

次の章では、
「ダークモードにしているのに電池が減る」と感じる原因について、
よくあるパターンを整理して解説していきます。
実はここが重要|ダークモードでも電池が減るケース
ここまで読むと、「条件がそろえばダークモードは確かに節電になる」と分かります。
それでも実際には、「ダークモードにしているのに電池の減りが早い」と感じる人も少なくありません。
その原因は、ダークモード自体ではなく、
使い方や端末の条件が合っていないケースがほとんどです。
液晶(LCD)ディスプレイのスマホを使っている
もっとも分かりやすいのが、液晶ディスプレイ搭載のスマホを使っている場合です。
前の章で解説した通り、液晶はバックライトが常に点灯しているため、
ダークモードにしても消費電力はほとんど変わりません。
この場合、ダークモードは見た目や目の疲れ軽減には役立ちますが、
バッテリー節約という点では大きな効果は期待できません。
見づらくて画面の明るさを上げてしまう
ダークモードに切り替えた結果、
「文字が読みにくい」「屋外だと見えづらい」と感じることがあります。
その状態で無意識に輝度を上げてしまうと、
ダークモードによる節電効果は簡単に相殺されてしまいます。
特に有機ELスマホでも、
明るさを大きく上げれば当然その分だけ電力は消費されます。
動画・写真中心の使い方
YouTubeやSNSで動画や写真を長時間見る使い方では、
ダークモードの効果は限定的になります。
理由はシンプルで、
映像コンテンツ自体が明るい色を多く含むためです。
UIがダーク表示でも、動画が再生されている間は
ピクセルがしっかり発光するため、消費電力はあまり下がりません。
「ダークモード=万能な節電策」と思い込んでいる
ダークモードはあくまで条件付きで有効な手段です。
これだけで劇的に電池持ちが改善する、と期待しすぎるとギャップが生まれます。
実際に最も効果が大きい節電方法は、
・画面の輝度を下げる
・不要なアプリの動作を減らす
といった、もっと基本的な部分です。

次の章では、ここまでの内容を踏まえて、
結局どう使うのが一番現実的なのかを整理しながら、
ダークモードとの正しい付き合い方をまとめていきます。
結論:ダークモードだけに頼らないのが一番確実
ここまでの検証をまとめると、ダークモードは条件がそろったときにこそ効果を発揮する節電手段だということが分かります。
- 有機EL(OLED)ディスプレイを使っている
- 屋外などで画面の明るさを高く設定している
- テキスト中心のアプリをよく使う
こうした条件がそろえば、ダークモードは確かにバッテリー消費を抑えてくれます。
一方で、液晶スマホや低輝度での利用では、劇的な変化は期待できません。
つまり、ダークモードは「万能な節電テクニック」ではなく、「状況次第で効く選択肢のひとつ」です。
そして現実的に考えると、
外出先や長時間利用、災害時などでは、設定だけで電池をやりくりするのにも限界があります。
そんなときに一番安心できるのは、
物理的にバッテリー残量を確保できる手段を持っておくことです。
設定で節電しても不安な人に
ダークモードや輝度調整で工夫しても、
「今日は電池が持つかな…」と不安になる場面はどうしても出てきます。
そういったときの現実解として役立つのが、Anker Prime Power Bankです。
大容量でスマホを複数回充電できるため、
ダークモードの有無に関係なく、バッテリー残量を気にせず使える安心感があります。
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節電設定は「できることを積み重ねる工夫」、
モバイルバッテリーは「確実に電力を補う保険」。
この2つをうまく組み合わせることで、
スマホのバッテリーに振り回されない、余裕のある使い方ができるようになります。

次の章では、iPhone・Androidそれぞれで
ダークモードを正しく・ムダなく使うための設定方法を具体的に見ていきましょう。
iPhone・Androidでのダークモード設定方法
ダークモードは、ただオンにするだけでなく、
使う時間帯や状況に合わせて設定することで、無駄な電力消費を防ぎやすくなります。
ここでは、iPhoneとAndroidそれぞれの設定方法を、
初めての人でも迷わないように整理して紹介します。
iPhone(iOS 13以降)の設定方法
iPhoneでは、ダークモードの切り替えと自動化がとても簡単です。
- 設定アプリを開く
- 画面表示と明るさをタップ
- 外観モードでダークを選択
これでダークモードは有効になります。
自動で切り替えたい場合
夜だけダークモードにしたい場合は、自動切り替えがおすすめです。
- 同じ画面で自動をオン
- オプションをタップ
- 「日の入から日の出まで」またはカスタム時間を設定
昼間はライトモード、夜はダークモードという使い分けができるため、
視認性と節電のバランスが取りやすくなります。
素早く切り替える方法
コントロールセンターにダークモードを追加しておくと便利です。
画面右上から下にスワイプ → 明るさ調整バーを長押し → ダークモードをタップ
この操作で、状況に応じてすぐ切り替えられます。
Androidの設定方法
Androidは機種やOSバージョンによって表示が少し異なりますが、
基本的な流れは共通しています。
Android 10の場合
- 設定アプリを開く
- ディスプレイをタップ
- ダークテーマをオン
Android 11以降の場合
- 設定アプリを開く
- ディスプレイ または ユーザー補助を選択
- ダークモードをオン
スケジュール設定を使う
対応機種では、時間指定や日の出・日の入りに合わせた自動切り替えが可能です。
設定 → ディスプレイ → ダークモード → スケジュール
から設定できることが多いので、一度確認してみてください。
バッテリーセーバーとの連動
一部のAndroid端末では、
バッテリーセーバーをオンにすると自動でダークモードになる仕様があります。
「電池が少なくなったら自動で暗くする」という動きになるため、
節電目的ならこの連動設定も有効です。

次の章では、この記事の内容をコンパクトに振り返りながら、
ダークモードと上手に付き合うための考え方をまとめます。
まとめ
スマホのダークモードは、「オンにすれば必ず節電できる魔法の設定」ではありません。
今回の検証から分かるポイントを、あらためて整理しておきましょう。
- ダークモードの節電効果はディスプレイの種類で大きく変わる
- 有機EL(OLED)では条件次第でしっかり効果が出る
- 液晶(LCD)では節電効果はほとんど期待できない
- 通常の明るさでは差は小さく、高輝度時に効果が大きくなる
- 動画中心の使い方では効果は限定的
つまり、ダークモードは
「使いどころを理解して初めて意味がある設定」だと言えます。
また、節電を意識するあまり画面を見づらくしてしまい、
結果的に輝度を上げてしまっては本末転倒です。
最も確実なのは、
・画面の明るさを適切に調整する
・不要なアプリや動作を減らす
・必要に応じて物理的なバッテリー対策も用意する
といった、現実的な工夫を組み合わせることです。
ダークモードは「とりあえず使うもの」ではなく、
自分のスマホと使い方に合わせて選ぶ設定。
この記事をきっかけに、
なんとなくの節電から一歩進んだ、納得感のあるスマホ設定を見直してみてください 🙂
あわせて読みたい
スマホのバッテリーや使い方を見直したい人は、こちらの記事も参考になります。
今回のダークモードの話とあわせて読むことで、より効果的な対策が見えてきます。
- スマホが熱くなるのは危険?故障前に知っておきたい対処と予防策
- スマホを長持ちさせるコツ10選|バッテリー・動作を守る方法
- スマホの通信量を節約する最強ガイド|Wi-Fi活用から設定まで完全網羅
- 【要注意】スマホを壊す?アプリの終了・タスクキルの正しい使い方
参考文献
- ダークモードとは?仕組みやメリット・デメリットをわかりやすく解説(LINEMO公式)
- ダークテーマについて|Android公式解説
- 液晶ディスプレイでダークモードは節電になるのか?(ReShine Display)
- Does Dark Mode Save Battery?|OLEDとLCDの比較解説(CodeConfig)
- What Is Dark Mode and Does It Help Battery Life?(SamMobile)
- Does Dark Mode Save Electricity? 最新検証レポート(Performance Storyboard)
- Dark Mode and Smartphone Power Consumption(Mobile Enerlytics)
- How much battery does dark mode save?|OLEDディスプレイの電力消費に関する研究論文(ResearchGate)
- ダークモードは本当に節電になるのか?(Lifehacker Japan)
- ダークモードはスマホの電池持ちをどれくらい改善するのか?(GIGAZINE)
- ダークモードとバッテリー消費の最新事情(Gizmodo Japan)
- ダークモード利用時のユーザビリティ課題(NN/g Alertbox 日本語版)
よくある質問(FAQ)
- Qダークモードにすれば、どんなスマホでもバッテリーは長持ちしますか?
- A
いいえ、すべてのスマホで同じ効果が出るわけではありません。
ダークモードによる節電効果がはっきり出るのは、有機EL(OLED)ディスプレイを搭載したスマホです。液晶(LCD)ディスプレイの場合、バックライトが常に点灯しているため、
ダークモードにしてもバッテリー消費はほとんど変わりません。
- Q有機ELスマホなら、常にダークモードを使うのが正解ですか?
- A
必ずしもそうとは限りません。
ダークモードは、高輝度で使う場面では効果が大きくなりますが、
屋内で明るさを抑えて使っている場合は、差は数%程度に留まります。また、文字が見づらくて輝度を上げてしまうと、
かえって電力を消費してしまうこともあります。時間帯や利用シーンに合わせて、
ライトモードとダークモードを使い分けるのが現実的です。
- Qダークモードは目の疲れや睡眠にも効果がありますか?
- A
暗い場所で使う場合は、画面のまぶしさを抑えられるため、
目の負担を軽減できると感じる人は多いです。ただし、ダークモード自体がブルーライトを完全に減らすわけではありません。
目や睡眠への影響を重視する場合は、
画面の明るさ調整や、夜間モード・ブルーライト軽減機能と併用するのがおすすめです。「節電」と「見やすさ」「目へのやさしさ」は別物なので、
自分にとって快適なバランスを探すことが大切です。





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