AMDの最新GPUドライバー AMD Software Adrenalin Edition 25.12.1 が公開されました。
今回のアップデートでは、機械学習を活用した新世代アップスケーリング技術 FSR Redstone への対応をはじめ、Radeonユーザーにとって重要な不具合修正や最適化が多数含まれています。
一方で、「今すぐ更新しても大丈夫?」「クラッシュやドライバータイムアウトは直った?」と不安に感じている方も多いはずです。実際、25.12.1では改善報告がある反面、特定環境では不安定な挙動や既知の不具合も公式に確認されています。
この記事では、AMD Adrenalin 25.12.1 の主な変更点・FSR Redstoneの対応内容・修正された問題点・既知の不具合一覧を整理し、さらにユーザー報告を踏まえた「アップデートすべきかどうかの判断ポイント」まで分かりやすく解説します。
Radeon RX 9000シリーズで最新機能を試したい方はもちろん、安定性を重視して更新を迷っている方にも役立つ内容になっていますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
25.12.1 ドライバーの特徴とサポート対象
まずは、今回のアップデートで何が変わったのか、そしてどのGPUが対象になるのかを整理していきますね。「対応していると思って入れたら動かなかった…」なんてことを避けるためにも、ここは大事なポイントです。
FSR Redstone に対応(Radeon RX 9000 シリーズ限定)
今回の目玉は、AMDが新しく打ち出した機械学習ベースの高品質アップスケーリング技術「FSR Redstone」への対応です。従来よりも画質とパフォーマンスを両立できるよう進化した技術で、フレーム生成・レイトレーシングのノイズ軽減・放射キャッシングといった複数の要素が統合されています。
ただし、現時点でFSR Redstoneを有効化できるのはRadeon RX 9000 シリーズのみ。RX 7000 や RX 6000 シリーズでは機能は利用できませんのでご注意ください。
幅広い現行GPUをサポート(RX 9000 / 7000 / 6000)
FSR Redstoneこそ最新世代限定ですが、25.12.1自体は多くの現行GPUをサポートしています。
- Radeon RX 9000 シリーズ
- Radeon RX 7000 シリーズ
- Radeon RX 6000 シリーズ
- 対応するRadeon内蔵GPU
普段ゲーム用途で使っているユーザーなら、ほとんどがこの範囲に収まるはずです。
非対応になった旧世代(Vega / Polaris)
今回の更新では、Radeon 7・Radeon RX 500 / 400 シリーズといったPolarisやVega世代のGPUが対象外になっています。すでにサポート終了が進んでいる世代のため、今後の更新は期待しないほうが良さそうです。
ノートPCユーザーは要注意
ノートPCや一体型PCの場合、AMD提供の汎用ドライバーよりも、メーカーが独自にカスタマイズしたドライバーを使うほうが安定します。ファン制御・省電力・発熱管理などが最適化されているため、むやみにAdrenalin版へ変更すると予期せぬ挙動が出ることも。

以上が、25.12.1がサポートしているGPUの範囲と注意点です。次は、実際にどんな不具合が修正されたのかを見ていきましょう。
修正された主な不具合
ここでは、25.12.1 で実際に修正された不具合をまとめています。「アップデートして得られるメリット」を知るうえで、とても重要な部分ですね。ゲーム体験を邪魔していた問題がいくつも改善されているので、該当するタイトルを遊んでいる人には嬉しい内容が多めです。
Radeon Anti-Lag 2 の表示不具合を修正
『カウンターストライク 2』(DX11モード)で、Radeon Anti-Lag 2 の項目がメニューに表示されないという問題が修正されました。特に RX 9070 XT などで報告が多かったため、FPSを遊ぶユーザーにとっては大きな改善ポイントです。
HDMI 2.1 接続時のフリーズ問題を解消
高帯域の HDMI 2.1 モニターを使用している環境で、ディスプレイがスタンバイに入った瞬間にシステム全体が固まるという深刻な問題が修正されました。モニター依存の不具合だったため、該当環境では安定性向上が期待できます。
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Radeon オーバーレイのフリーズを改善
ゲーム中に表示できるオーバーレイ機能が、呼び出した瞬間にフリーズしてしまうという不具合も修正されています。温度・FPS表示をよく使う人にとってはかなり助かる改善ですね。
アークレイダーズのクラッシュ問題を修正
Radeon RX 9000 シリーズ環境で、『アークレイダーズ』のブルーゲートマップにて特定の場面でクラッシュが発生しやすいという問題も解消。ゲーム内での安定性が確実に向上しています。

このように、25.12.1 ではゲームプレイに悪影響を与えていた不具合が複数修正されています。それでは次に、まだ残っている「既知の不具合」について確認していきましょう。
公式に公表されている既知の不具合(残存する問題)
ここからは、25.12.1 のリリースノートで AMD が公式に認めている既知の不具合 をまとめて紹介します。修正されていない問題を事前に把握しておくことで、アップデート後のトラブルを防ぎやすくなります。
『サイバーパンク 2077』でパストレーシングが原因のクラッシュ
パストレーシング(フルレイトレ)を有効にした状態でセーブデータを読み込むと、ゲームが強制終了したり、ドライバータイムアウトが発生する場合があります。高負荷シーンで起こりやすく、特にレイトレ設定を上げているユーザーは注意が必要です。
『バトルフィールド 6』でのクラッシュ(Ryzen AI搭載環境)
AMD Ryzen AI 9 HX 370を搭載した環境では、BF6 のプレイ中にクラッシュやドライバータイムアウトが発生しやすい問題が残っています。CPU固有の挙動が影響している可能性があり、AMDも継続調査中とのことです。
『ロブロックス』でのクラッシュ(RX 7000シリーズ)
『カーゾーン レーシング&ドリフティング』をプレイしている最中に、メディア再生アプリとの切り替えを行うとクラッシュや描画停止が起きる場合があると報告されています。
『バトルフィールド 6』録画・配信時の画面乱れ
AMD ReLive & Streamを使用して録画または配信を行う際、一部環境でテクスチャの乱れやちらつきが発生することがあります。実況・配信を行う人は特に気になる部分かもしれません。
『コール オブ デューティ ブラックオプス 7』で影描画が乱れる
一部Radeon環境では、影が正しく描画されない問題が確認されています。こちらもゲーム側と協力してAMDが修正作業を進めているとのことです。
以上が公式で認められている既知の問題です。「自分がよく遊ぶゲームが影響を受けるかどうか」を判断基準にすると、アップデートするかどうか決めやすいですね。

では次に、公式情報とは別にユーザーから寄せられている不具合報告や、OS更新による影響についても見ていきましょう。
ユーザー報告例とOSの影響
ここからは、公式の既知の不具合とは別に、ユーザーの実環境で発生しているトラブルや改善報告をまとめています。実際の使用感に近いため、アップデートするかどうか判断するうえでとても参考になります。
インストール中に画面が固まる・ブラックアウトするケース
Radeon RX 6800 XT や B650 チップセット環境などで、インストール中に画面が真っ黒のまま固まるという報告があります。しばらくすると復帰する場合もありますが、設定画面が開けなくなるなど、ドライバー周りの再構築が必要になるケースも見られます。
アークレイダーズで Driver Timeout が頻発するという声
公式では一部修正済みですが、ユーザーによっては『アークレイダーズ』起動直後にドライバータイムアウトが発生するという声もあります。修正後も環境差が大きく、安定しないケースが残っているようです。
読み込み速度が安定しない環境やクラッシュが多いゲームでは、ゲームデータをより高速なストレージに置くことで改善することもあります。外付けSSDなら導入も手軽ですよ。
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環境によっては大幅に安定したという報告も
一方で、「クラッシュがほぼ無くなった」「今までで一番安定している」といったポジティブな声も多く見られます。特に RX 9000 シリーズでは、ドライバー更新が安定性に寄与しているケースがあるようです。
Windows 11 の更新による改善例
Windows 11 のセキュリティ更新(KB5070311)を適用したところ、BF6 やアークレイダーズ、BO7 のクラッシュが改善したという報告もあります。OS側のアップデートがドライバーと噛み合って改善につながるケースもあるため、Windows Updateの状況も重要と言えます。

ここまでを見ると、25.12.1 は「明確に改善した人」と「不安定になった人」が混在するアップデートで、特に環境依存の差が大きい印象です。次は、アップデートするかどうかを判断するための基準と、安全に導入する手順をまとめていきますね。
導入判断と推奨される手順
ここでは、「25.12.1 を入れるべきかどうか」を判断するための基準と、実際にアップデートする際の安全な手順をまとめています。ドライバー更新はメリットも大きい反面、環境によってはトラブルにつながることもあるため、慎重に進めることが大切です。
導入前に確認しておきたいポイント
1. よく遊ぶゲームが影響を受けるか確認する
まずは、自分がプレイしているタイトルが修正項目または既知の不具合に含まれているかをチェックしましょう。特に以下のゲームを遊んでいる場合は注意です。
- サイバーパンク 2077(パストレ時のクラッシュ)
- バトルフィールド 6(Ryzen AI環境でのクラッシュ)
- ロブロックス(メディア切替での描画停止)
- BO7(影の描画不具合)
もし影響範囲に含まれている場合は、アップデートを待つという選択肢もあります。
2. FSR Redstone の恩恵を受けられるか
FSR Redstone が利用できるのはRadeon RX 9000 シリーズのみです。 RX 7000 / RX 6000 ユーザーは、この機能のためにアップデートする必要はありません。
3. Windows Update の適用状況を確認
最新の Windows 11 更新プログラム(例:KB5070311)で安定性が改善する報告が出ているため、OS側が古いままだと逆に不安定になることもあります。
安全にアップデートするための手順
1. 管理者権限アカウントで作業する
ドライバー入れ替えはシステム領域を変更するため、必ず管理者権限のユーザーで作業しましょう。
2. 古いドライバーを整理してから導入する
過去のドライバーが残っていると競合の原因になることがあります。必要に応じて AMD Cleanup Utility を使って環境を一度クリーンにしておくのがおすすめです。
3. ノートPCユーザーはメーカー版ドライバーを優先
ファン制御や省電力の調整がメーカー依存で行われているため、汎用ドライバーに切り替えると挙動が変わってしまう場合があります。
4. ロールバックできる準備をしておく
アップデート前のバージョン番号とインストール日時を控えておき、問題が出た場合はすぐ戻せるようにしておきましょう。
ゲームごとに設定を切り替えている人は、アップデート後の調整もボタンひとつで行えると楽になります。Radeon設定や録画・配信の切替にも使える便利デバイスはこちら。
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以上のポイントを押さえておけば、ドライバー更新によるリスクを最小限にしつつ、性能向上や安定化の恩恵をしっかり受けられます。
まとめ
AMD Software Adrenalin Edition 25.12.1 は、FSR Redstone 対応という大きな進化を含む一方で、環境によっては注意したい不具合も残っているアップデートでした。特に Radeon RX 9000 シリーズでは、画質とパフォーマンスの向上が期待できるため、メリットを実感しやすい内容になっています。
ただし、『サイバーパンク 2077』や『バトルフィールド 6』など特定のタイトルでは依然としてクラッシュが起きやすいケースもあり、アップデートするかどうかは“自分が遊んでいるゲームとの相性を確認すること”が重要になります。
また、Windows Update の適用状態や、過去ドライバーの残骸が影響して不具合が発生する可能性もあるため、安全な手順で慎重に進めるのがおすすめです。しっかり準備しておけば、アップデート後のトラブルは大きく減らせますよ。
個人的には、RX 9000 シリーズで最新機能を試したい方や、今回の修正内容がピンポイントで刺さる環境の方はアップデートの価値が大きいと感じています。一方で、安定性最優先の方や、既知の不具合に該当するゲームをよく遊ぶ方は、様子を見るという選択肢も十分アリだと思います。
あなたのプレイスタイルや環境に合わせて、最適な判断をしてみてくださいね。
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よくある質問(FAQ)
- Q25.12.1 は全員がアップデートするべき?
- A
環境によってメリットとリスクが大きく異なります。FSR Redstone を使いたい RX 9000 ユーザーには魅力的ですが、既知の不具合に該当するゲームを遊んでいる方は慎重に判断すると安心です。
- QFSR Redstone は RX 7000 / 6000 で使えない?
- A
はい、現時点では RX 9000 シリーズのみ対応です。機能そのものを有効化できないため、FSR Redstone 目的でのアップデートはおすすめしません。
- Qアップデート後に黒画面になった場合どうすればいい?
- A
まずは数分待ってみて、復帰しない場合はセーフモードからドライバーを再インストールする方法があります。AMD Cleanup Utility で環境をリセットしてから入れ直すと改善しやすいですよ。







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