はじめに
「ミニPCってコンパクトだけど、性能は大丈夫なの?」 「AI PCって最近よく聞くけど、実際に何ができるの?」 そんな疑問を感じている人は多いと思います。
最近のパソコン市場では、AI処理に対応した高性能CPUとコンパクトなミニPCの組み合わせが急速に増えています。その中でも注目を集めているのが、GEEKOM A9 MAXです。
このミニPCは、AMDの最新アーキテクチャ「Strix Point」を採用したRyzen AI 9 HX 370を搭載しており、CPU・GPU・NPU(AI専用プロセッサ)を1つに統合した次世代型のPCです。
サイズはわずか約0.84Lという超コンパクト設計。それにもかかわらず、動画編集・AI処理・ゲームなど幅広い用途に対応できるパワーを持っています。
ただし、価格はミニPCとしてはやや高め。 「本当にこの価格の価値があるのか?」と迷う人もいるでしょう。
そこで今回は、GEEKOM A9 MAXの実力を以下の視点から詳しく解説します。
- Ryzen AI 9 HX 370の実際の性能
- ゲーム・動画編集・AI処理の実力
- メリットとデメリット
- どんな人におすすめなのか
ミニPCを検討している人はもちろん、AI PCや高性能コンパクトPCに興味がある人にとっても参考になる内容です。 小さな筐体に詰め込まれた性能の実力を、一緒に見ていきましょう🙂
結論|GEEKOM A9 MAXはミニPCトップクラスの性能
まず結論からお伝えすると、GEEKOM A9 MAXは現在のミニPCの中でもトップクラスの性能を持つモデルです。
特に注目すべきポイントは、最新CPU「Ryzen AI 9 HX 370」による高い処理性能とAI性能です。 コンパクトな筐体ながら、一般的なデスクトップPCに近いレベルの作業をこなすことができます。
性能面のポイントを整理すると、次のようになります。
| 項目 | 評価 | ポイント |
|---|---|---|
| CPU性能 | ★★★★★ | 12コア24スレッドでデスクトップ級の処理能力 |
| GPU性能 | ★★★★☆ | Radeon 890Mでゲームも可能 |
| AI性能 | ★★★★★ | NPU搭載で最大80TOPS |
| 拡張性 | ★★★★★ | メモリ128GB・SSD増設可能 |
| 静音性 | ★★★☆☆ | 高負荷時はファン音が大きめ |
つまり、GEEKOM A9 MAXは次のような用途に特に向いています。
- 動画編集や画像編集などのクリエイティブ作業
- AIツール(画像生成・ローカルLLMなど)の実行
- 軽〜中程度のPCゲーム
- 省スペースな高性能PC環境
一方で、購入前に知っておきたい注意点もあります。
- 高負荷時はファン音がやや大きい
- ミニPCとしては価格が高め
とはいえ、「小さいのにここまでできるのか」と驚くレベルの性能を持っているのも事実です。

ここからは、スペックや性能を具体的に見ながら、このミニPCの実力をもう少し詳しく解説していきます。
GEEKOM A9 MAXとは?特徴とスペック
GEEKOM A9 MAXは、AMDの最新CPU「Ryzen AI 9 HX 370」を搭載したハイエンドクラスのミニPCです。 サイズはとてもコンパクトですが、CPU・GPU・AI専用プロセッサ(NPU)を1つに統合した次世代型のAI PCという位置付けのモデルになります。
特に特徴的なのは、AI処理性能とグラフィックス性能が非常に高いことです。 従来のミニPCは「軽い作業用」という印象が強かったのですが、A9 MAXは動画編集やAI処理、ゲームまで幅広く対応できるパワーを持っています。
製品スペックまとめ
GEEKOM A9 MAX AI ミニPC
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| CPU | AMD Ryzen AI 9 HX 370(12コア / 24スレッド、最大5.1GHz) |
| GPU | AMD Radeon 890M(RDNA 3.5) |
| AI処理 | XDNA 2 NPU 最大50TOPS(システム合計最大80TOPS) |
| メモリ | 32GB DDR5-5600(最大128GB) |
| ストレージ | 2TB NVMe SSD(増設可能) |
| 通信 | Wi-Fi 7 / Bluetooth 5.4 / 2.5GbE LAN×2 |
| サイズ | 135 × 132 × 46.9 mm |
| 重量 | 約705g |
数字だけを見るとピンと来ないかもしれませんが、このスペックは一般的なノートPCよりも上位クラスです。 特にGPUのRadeon 890Mは、内蔵GPUの中でもかなり高性能な部類に入ります。
Ryzen AI 9 HX 370とは?
このミニPCの性能を大きく左右するのが、CPUのRyzen AI 9 HX 370です。
このCPUには次の3つの処理ユニットが統合されています。
- CPU:一般的な計算処理
- GPU:グラフィックやゲーム処理
- NPU:AI処理専用
特にNPU(Neural Processing Unit)が搭載されている点が、最近話題のAI PCと呼ばれる理由です。
AI処理能力は最大80TOPSとされており、これはノートPCやミニPCの中でもかなり高い水準になります。
CPU・GPU・NPUの役割の違い
初心者の方が混乱しやすいポイントなので、簡単に整理しておきます。
| プロセッサ | 役割 | 具体例 |
|---|---|---|
| CPU | PC全体の基本処理 | ブラウザ・Office・アプリ |
| GPU | グラフィック処理 | ゲーム・動画編集 |
| NPU | AI計算 | 画像生成・音声認識 |
つまりA9 MAXは、これら3つの処理をバランス良く高性能化したPCと言えます。

コンパクトなミニPCでありながら、ここまで高いスペックを備えているモデルはまだ多くありません。 そのため、最近では省スペースの高性能PCを探している人から注目を集めています。
デザインとサイズ|ミニPCとしての完成度
ミニPCを選ぶとき、性能と同じくらい重要なのがサイズ感や設置のしやすさです。 GEEKOM A9 MAXは高性能なだけでなく、デスク周りをスッキリさせたい人にも向いている設計になっています。
コンパクトで設置しやすいサイズ
まず目を引くのは、そのコンパクトさです。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| サイズ | 135 × 132 × 46.9 mm |
| 体積 | 約0.84L |
| 重量 | 約705g |
0.84Lというサイズは、一般的なデスクトップPCと比べるとかなり小型です。 感覚としては「少し厚みのある外付けHDD」くらいのサイズをイメージすると分かりやすいでしょう。
デスクの上に置いても邪魔になりにくく、次のような設置方法も可能です。
- モニターの横に設置
- モニター裏のVESAマウント
- テレビ横に設置してホームPC化
「高性能PCを使いたいけどデスクは広く使いたい」という人には、かなり魅力的なサイズ感です。
フルメタルボディで高級感のあるデザイン
GEEKOM A9 MAXは、底面を除いてアルミ製のフルメタルボディを採用しています。
実際に見ると、ミニPCによくある「プラスチック感」がほとんどありません。 Mac miniに近い雰囲気で、デスクの上に置いても安っぽさを感じにくいデザインになっています。
さらにアルミ筐体には、次のメリットがあります。
- 放熱性が高い
- 剛性が高く歪みにくい
- 見た目が高級
特にミニPCは内部スペースが限られるため、筐体の放熱性能はとても重要です。 アルミボディは冷却面でも理にかなった設計と言えるでしょう。
ポート構成はかなり充実
コンパクトなPCだと「端子が少ないのでは?」と思うかもしれませんが、A9 MAXはかなり充実しています。
| ポート | 用途 |
|---|---|
| USB4 ×2 | 高速データ転送 / eGPU / 映像出力 |
| USB-A | マウス・キーボード |
| HDMI | モニター接続 |
| 2.5G LAN ×2 | 高速有線ネットワーク |
| SDカードスロット | 写真・動画転送 |
特に便利なのがUSB4ポートです。 これは通常のUSBよりも高速で、次のような用途にも対応できます。
- 外付けGPU(eGPU)接続
- 高速SSD
- 高解像度モニター
USB4とThunderboltの違い
USB4はThunderboltと似ていますが、完全に同じ規格ではありません。
ただし多くの場合、USB4ポートでは次の機能が利用できます。
- 最大40Gbpsのデータ転送
- DisplayPort映像出力
- PCIe接続(eGPUなど)
つまりA9 MAXは、ミニPCでありながら拡張性の高いインターフェースを備えているのが特徴です。

コンパクトさと高性能を両立したデザインは、ミニPCとしてかなり完成度が高いと言えるでしょう。
実際の性能はどれくらい?ベンチマーク検証
ミニPCを選ぶときに気になるのが、「実際どれくらい速いのか」という点です。 GEEKOM A9 MAXはコンパクトなサイズですが、ベンチマーク結果を見るとかなり高い性能を持っていることが分かります。
ここでは代表的なベンチマークと、実際の体感性能を整理して見ていきます。
CPU性能|CINEBENCHでデスクトップ級
CPU性能を測る代表的なベンチマークがCINEBENCHです。
| CPU性能目安 | CINEBENCH R23(マルチ) | 体感レベル |
|---|---|---|
| 一般的なノートPC | 8,000〜12,000 | 日常作業は快適 |
| 高性能ノートPC | 15,000前後 | 動画編集も可能 |
| ハイエンド | 20,000以上 | デスクトップ級 |
GEEKOM A9 MAXのスコアは次の通りです。
- CINEBENCH R23 マルチ:約20,000〜21,000
- CINEBENCH R23 シングル:約2,000
この数値は、一般的なノートPCを大きく上回り、ハイエンドクラスのモバイルCPUに匹敵します。
そのため次のような作業でも、ストレスを感じにくい性能です。
- 多くのタブを開いたブラウジング
- Photoshopなどの画像編集
- 4K動画編集
- プログラミングや開発環境
GPU性能|内蔵GPUとしてはかなり高性能
GEEKOM A9 MAXにはRadeon 890Mという内蔵GPUが搭載されています。
3D性能を測る3DMark Time Spyでは、次のようなスコアが報告されています。
- Time Spy:約3,400〜3,800
このスコアを目安にすると、性能レベルは次のようになります。
| スコア | ゲーム性能目安 |
|---|---|
| 1,000〜2,000 | 軽いゲーム |
| 2,000〜3,000 | 多くのゲームが低設定で可能 |
| 3,000以上 | 多くのゲームが快適 |
つまりRadeon 890Mは、内蔵GPUとしてはかなり高性能な部類と言えます。
実際の体感性能
ベンチマークだけでなく、実際の使用感も重要です。
Ryzen AI 9 HX 370クラスのCPUであれば、日常作業ではほぼ性能不足を感じる場面はありません。
例えば次のような作業を同時に行っても、動作はかなりスムーズです。
- ブラウザを20タブ以上開く
- YouTubeや動画視聴
- Office作業
- 画像編集
さらにメモリが32GB搭載されているため、マルチタスクにも強いのが特徴です。

小さなミニPCですが、実際の性能は「小型デスクトップPCに近い感覚」で使えるレベルと言えるでしょう。
ゲーム性能|Radeon 890Mはどこまで遊べる?
ミニPCを検討している人の中には、「ゲームもできるのか?」と気になる方も多いと思います。 GEEKOM A9 MAXに搭載されているRadeon 890Mは、内蔵GPUとしてはかなり高性能な部類に入るため、設定次第で多くのゲームをプレイすることができます。
ただし、グラフィックボードを搭載したゲーミングPCとは違うため、ゲームの種類や設定によって快適さは変わる点は理解しておく必要があります。
軽めのゲームは高設定でもプレイ可能
eスポーツ系や比較的軽いゲームであれば、フルHD(1080p)でもかなり快適に動作します。
| ゲームタイトル | 設定 | 快適度 |
|---|---|---|
| VALORANT | 高設定 | 非常に快適 |
| フォートナイト | 中〜高設定 | 快適 |
| Counter-Strike 2 | 高設定 | 快適 |
これらのゲームはGPU負荷が比較的軽いため、高フレームレートでのプレイも狙えます。
重量級ゲームは設定調整が必要
一方で、グラフィック負荷が高い最新ゲームでは設定を調整する必要があります。
| ゲーム | 設定目安 | プレイ感 |
|---|---|---|
| サイバーパンク2077 | 低〜中設定 | プレイ可能 |
| モンスターハンターワイルズ | 低〜中設定 | 設定調整でプレイ可能 |
このクラスのゲームでは、画質を高くするとフレームレートが落ちやすくなります。 そのため画質よりもフレームレートを優先する設定が現実的です。
FSRを使うとパフォーマンスが大きく改善
最近のゲームでは、AMDのFSR(FidelityFX Super Resolution)というアップスケーリング技術を利用できる場合があります。
FSRを有効にすると、内部解像度を下げて描画し、最終的な映像を高解像度に補完します。 これにより次のメリットがあります。
- フレームレートが大きく向上する
- GPU負荷を減らせる
- 画質の劣化を最小限に抑えられる
つまり、Radeon 890Mのような高性能内蔵GPUとFSRの組み合わせによって、想像以上に多くのゲームが遊べるようになります。

「ミニPCだからゲームは厳しいのでは?」と思う人も多いですが、A9 MAXのGPU性能であればライトゲーミング用途なら十分楽しめるレベルと言えるでしょう。
AI性能|AI PCとして何ができる?
GEEKOM A9 MAXが他のミニPCと大きく違うポイントの1つが、AI処理性能です。 このモデルにはAI専用プロセッサであるNPU(Neural Processing Unit)が搭載されており、いわゆる「AI PC」と呼ばれるカテゴリの製品になります。
AI PCという言葉は最近よく聞くようになりましたが、簡単に言うとAI処理を効率よく実行できるハードウェアを持ったPCのことです。
NPUとは?CPU・GPUとの違い
AI PCの理解でまず知っておきたいのが、CPU・GPU・NPUの違いです。
| プロセッサ | 役割 | 得意な処理 |
|---|---|---|
| CPU | PCの基本処理 | アプリ・OS・一般計算 |
| GPU | 並列処理 | ゲーム・画像処理 |
| NPU | AI専用 | 機械学習・推論 |
AI処理は大量の計算を同時に行う必要があるため、CPUだけで処理すると負荷が高くなります。 そこで登場したのが、AI計算を効率よく行うNPUです。
AI性能の目安「TOPS」とは
AI性能を表す指標としてよく使われるのがTOPSです。
TOPSは「1秒間に何兆回の演算ができるか」を示す数値で、数値が大きいほどAI処理能力が高くなります。
| AI性能 | TOPSの目安 |
|---|---|
| AI補助レベル | 10〜20 TOPS |
| AI PCクラス | 40〜50 TOPS |
| 高性能AI PC | 70〜80 TOPS |
GEEKOM A9 MAXは、システム全体で最大約80TOPSのAI性能を持っています。 これはミニPCの中でもかなり高い水準です。
ローカルAIは実際に動くの?
最近人気が高いのが、クラウドではなく自分のPCでAIを動かす「ローカルAI」です。
GEEKOM A9 MAXでは、設定やメモリ容量によっては次のようなAIツールを動かすことができます。
- Stable Diffusion(画像生成AI)
- LM Studio
- ローカルLLM
- AI画像編集ツール
もちろん専用GPUを搭載したAIワークステーションほどの性能ではありませんが、 AIを試したい個人ユーザーや開発用途には十分実用的なレベルです。
VRAM設定でAI性能を引き出せる
A9 MAXでは、BIOS設定でGPUに割り当てるメモリ容量(VRAM)を変更できます。
AI処理ではVRAMが多いほど有利になることが多いため、用途によって設定を調整すると効果的です。
- 標準設定:4GB
- AI用途:8GB〜16GB以上
- メモリ128GB構成:最大24GB
こうした設定を調整することで、ミニPCでもAI用途のパフォーマンスをかなり引き出すことができます。

AI機能がPCに組み込まれる流れは今後さらに進むと考えられているため、 将来性という意味でも魅力のあるミニPCと言えるでしょう。
拡張性|ミニPCでもカスタマイズできる
ミニPCは「パーツ交換ができない」と思われがちですが、GEEKOM A9 MAXは拡張性がかなり高いモデルです。 メモリやSSDの増設ができるため、購入後に性能を強化することも可能です。
長く使うことを考えると、この拡張性は大きなメリットになります。
メモリは最大128GBまで拡張可能
A9 MAXはDDR5 SO-DIMMスロットを2つ搭載しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 標準メモリ | 32GB DDR5-5600 |
| スロット数 | 2 |
| 最大容量 | 128GB |
128GBまで拡張できるミニPCは多くありません。 この容量があると、次のような用途でも余裕が出ます。
- 動画編集
- 仮想マシン
- AI処理
- 開発環境
特にAI用途ではメモリ容量が重要になるため、将来的に増設できるのは安心材料になります。
SSDは最大16TBまで増設可能
ストレージも拡張できます。
A9 MAXには次の2つのM.2スロットがあります。
| スロット | 規格 | 用途 |
|---|---|---|
| 1つ目 | M.2 2280 PCIe4.0 | 標準SSD |
| 2つ目 | M.2 2230 | 増設SSD |
この構成により、最大で合計16TB程度のストレージ構成も可能です。
ただし注意点として、増設スロットは2230サイズです。 一般的なSSDは2280サイズが多いため、購入時はサイズを確認しておきましょう。
eGPUにも対応できる
A9 MAXの大きな強みの1つがUSB4ポートです。
USB4はPCIe接続にも対応しているため、外付けGPU(eGPU)を接続することができます。
eGPUを利用すると、次のような用途で性能を大きく向上させることが可能です。
- 最新ゲーム
- 3Dレンダリング
- AI画像生成
- 動画編集

つまりA9 MAXは、 最初はミニPCとして使い、必要になったらeGPUで性能アップという使い方もできます。
この柔軟性は、コンパクトPCとしてはかなり魅力的なポイントです。
冷却性能と静音性|高性能ミニPCの弱点はある?
高性能なミニPCで気になるのが冷却性能とファンの音です。 特にRyzen AI 9 HX 370のような高性能CPUを搭載している場合、「小さい筐体でしっかり冷えるのか?」という点は重要なポイントになります。
結論から言うと、GEEKOM A9 MAXは冷却性能は十分ですが、高負荷時はファン音がそれなりに聞こえるタイプのミニPCです。
大型ヒートシンクとデュアルファン構造
A9 MAXは小型ながら、内部にはしっかりした冷却構造が採用されています。
- 大型ヒートシンク
- 高性能冷却ファン
- エアフローを考えた内部構造
こうした設計によって、CPUの高い性能を維持しながら温度上昇を抑える仕組みになっています。
実際の使用では、次のような温度帯になることが多いです。
| 使用状況 | CPU温度の目安 |
|---|---|
| 軽作業 | 40〜55℃ |
| 通常作業 | 60〜70℃ |
| 高負荷(ゲーム・レンダリング) | 80〜90℃ |
この温度帯は高性能ノートPCとほぼ同じレベルです。 ミニPCとしては、かなり健闘している冷却性能と言えるでしょう。
通常作業ではかなり静か
ブラウジングや動画視聴などの軽い作業では、ファン音はかなり控えめです。
- ブラウジング
- YouTube視聴
- Office作業
このような用途では、ほぼ静かなノートPC程度の動作音に収まります。
デスクの上に置いていても、ファン音が気になる場面はあまりありません。
高負荷時はファン音が目立つ
一方で、次のような高負荷作業ではファンがしっかり回ります。
- ゲーム
- 動画レンダリング
- AI処理
- ベンチマーク
この場合はノートPCの高負荷時と同じくらいのファン音になります。
ミニPCは筐体サイズが小さいため、どうしても冷却と静音のバランスが難しい部分があります。
そのため、次のような使い方をすると快適に使いやすくなります。
- 机の奥など空気の流れが良い場所に置く
- 壁際に密着させない
- 排気口を塞がない
こうした基本的な設置を意識するだけでも、冷却効率はかなり変わります。

まとめると、A9 MAXの冷却性能はミニPCとしては十分優秀です。 ただし高負荷作業ではファン音が出るという点は、購入前に理解しておくと安心です。
メリット・デメリット|購入前に知っておきたいポイント
ここまでGEEKOM A9 MAXの性能や特徴を見てきましたが、どんなPCにもメリットと注意点があります。 購入後に「思っていたのと違った…」とならないように、良い点と気になる点を整理しておきましょう。
メリット
まずは、このミニPCの強みから見ていきます。
| メリット | ポイント |
|---|---|
| 非常に高いCPU性能 | Ryzen AI 9 HX 370でデスクトップ級 |
| 高性能な内蔵GPU | Radeon 890Mでゲームも可能 |
| AI処理に対応 | NPU搭載でAI PCとして使える |
| 拡張性が高い | メモリ128GB・SSD増設可能 |
| コンパクト | デスクが広く使える |
特に大きな魅力は、ミニPCとは思えないほどの性能です。
これまでのミニPCは「軽い作業用」というイメージがありましたが、A9 MAXは次のような用途にも対応できます。
- 動画編集
- プログラミング
- AIツール
- 軽〜中程度のゲーム
「コンパクトだけどパワーのあるPCが欲しい」という人には、かなり魅力的な選択肢です。
デメリット
一方で、購入前に理解しておきたいポイントもあります。
| デメリット | 理由 |
|---|---|
| 価格が高め | ハイエンドCPU搭載のため |
| 高負荷時はファン音が出る | 小型筐体のため |
| グラボは内蔵GPU | 重量級ゲームは設定調整が必要 |
特に注意したいのはゲーム用途です。
Radeon 890Mは内蔵GPUとしてはかなり強力ですが、 RTXシリーズのような専用グラフィックボードには及びません。
そのため、次のような用途では限界があります。
- 4Kゲーム
- 最高画質の最新ゲーム
- 重量級3Dレンダリング
ただしUSB4ポートを使えばeGPUでグラフィック性能を強化することも可能です。

つまりA9 MAXは、 「小型高性能PC」として使うなら非常に優秀ですが、 本格ゲーミングPCの代わりにはならないという位置付けになります。
どんな人におすすめ?向いている用途
GEEKOM A9 MAXは非常に高性能なミニPCですが、すべての人に最適というわけではありません。 用途によっては、もっと安いPCやゲーミングPCの方が向いている場合もあります。
ここではこのPCが向いている人と向いていない人を整理してみましょう。
GEEKOM A9 MAXがおすすめな人
次のような用途でPCを探している人には、かなり相性が良いモデルです。
| タイプ | 理由 |
|---|---|
| 省スペースPCが欲しい人 | デスクトップ級性能なのにコンパクト |
| 動画編集をする人 | 高性能CPUと32GBメモリで快適 |
| AIツールを試したい人 | NPU搭載のAI PC |
| 開発・プログラミング用途 | 高いマルチコア性能 |
| 軽いゲームも楽しみたい人 | Radeon 890Mでライトゲーミング可能 |
特におすすめなのは、「作業用の高性能PCが欲しい人」です。
例えば次のような作業環境にはとても向いています。
- 動画編集
- 画像編集
- プログラミング
- AIツール
- 多くのアプリを同時に使う作業
こうした用途では、A9 MAXのCPU性能とメモリ容量が大きく活きてきます。
あまり向いていない人
一方で、次のような人には別のPCの方が向いている可能性があります。
| タイプ | 理由 |
|---|---|
| 最新ゲームを高画質で遊びたい人 | 専用GPUがないため |
| できるだけ安いPCが欲しい人 | 価格はハイエンド帯 |
| 拡張カードを使いたい人 | PCIeスロットはない |
特に本格的なゲーミング用途なら、グラフィックボードを搭載したゲーミングPCの方が適しています。
ただしA9 MAXはUSB4を使ってeGPUを接続することも可能です。 将来的にグラフィック性能を強化できるという点では、柔軟性のあるPCと言えるでしょう。

まとめると、このミニPCは 「コンパクトで高性能な作業用PCが欲しい人」にとても向いているモデルです。
総合評価
GEEKOM A9 MAXは、現在のミニPCの中でもトップクラスの性能を持つハイエンドモデルです。 Ryzen AI 9 HX 370を搭載し、CPU性能・GPU性能・AI性能のバランスが非常に優れています。
従来のミニPCは「省スペースの軽作業PC」という位置づけが多かったですが、このモデルはそれとは少し違います。 むしろ小型のハイエンドPCという表現の方が近いでしょう。
評価まとめ
GEEKOM A9 MAX AI ミニPC
| 項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| CPU性能 | ★★★★★ | デスクトップ級の処理性能 |
| GPU性能 | ★★★★☆ | 内蔵GPUとしてはかなり高性能 |
| AI性能 | ★★★★★ | NPU搭載のAI PC |
| 拡張性 | ★★★★☆ | メモリ・SSD増設可能 |
| 静音性 | ★★★☆☆ | 高負荷時はファン音あり |
| コスパ | ★★★★☆ | 性能を考えれば妥当 |
特に評価できるのは、次の3点です。
- ミニPCとは思えない高いCPU性能
- Radeon 890Mによる優秀な内蔵GPU
- NPU搭載によるAI PCとしての将来性
その一方で、注意点もあります。
- ミニPCとしては価格が高め
- 高負荷時はファン音が出る
- 重量級ゲームには向かない
とはいえ、次のような人にはかなり満足度の高いPCになる可能性があります。
- コンパクトな高性能PCが欲しい
- 動画編集や開発用途で使いたい
- AIツールをローカルで試したい
- デスクをスッキリさせたい
総合的に見ると、GEEKOM A9 MAXは「ミニPCの完成形にかなり近いモデル」と言えるでしょう。
よくある質問(FAQ)
- QGEEKOM A9 MAXはゲーム用PCとして使えますか?
- A
ライトゲーミング用途であれば十分使えます。 内蔵GPUのRadeon 890Mは非常に高性能で、次のようなゲームならフルHDで快適にプレイできる場合が多いです。
- VALORANT
- フォートナイト
- Counter-Strike 2
- League of Legends
ただし、最新の重量級ゲームを高画質設定でプレイする用途には向いていません。 その場合はゲーミングPCか、USB4を利用したeGPU構成を検討するのがおすすめです。
- QミニPCでも長時間の高負荷作業は大丈夫?
- A
基本的には問題ありません。 A9 MAXは大型ヒートシンクと冷却ファンを備えており、CPUの性能を維持できるよう設計されています。
実際の温度目安は次のようなイメージです。
- 軽作業:40〜55℃
- 通常作業:60〜70℃
- 高負荷作業:80〜90℃
この温度帯は高性能ノートPCとほぼ同じレベルなので、 動画編集やレンダリングなどの作業でも問題なく使用できます。
ただし排気口を塞がないように、設置場所の通気性は意識しておくと安心です。
- Qメモリは32GBで十分?増設した方がいい?
- A
多くの用途では32GBでもかなり余裕があります。
例えば次のような用途なら、32GBで困る場面はほとんどありません。
- ブラウジング
- Office作業
- 動画編集
- プログラミング
ただし次のような用途では、メモリを増設するとより快適になります。
- ローカルAI
- 仮想マシン
- 大規模な動画編集
A9 MAXは最大128GBまで拡張可能なので、将来的にメモリを増やせる点も安心です。








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